梶原悠未、自転車オムニアムで涙の銀メダル!日本女子で初快挙 落車も乗り越え「応援が力に」

[ 2021年8月8日 12:54 ]

レース後、銀メダルを獲得し笑顔の梶原悠未(ロイター)

 自転車トラック女子オムニアムで20年世界選手権女王の梶原悠未(24=筑波大大学院)が銀メダルを獲得。日本女子選手としては初の快挙となった。

 1日に4種目の合計点で競う女子オムニアム。第1種目「スクラッチ」では終盤に約10人が巻き込まれる大クラッシュが起きたが、梶原は2位でゴールした。第2種目「テンポレース」は5位タイで総合3位と順位を下げたが、第3種目の最後尾選手が周回除外されていく「エリミネーションレース」は有力選手が次々と除外される中、奮闘。ラスト2人まで残り総合順位を再び2位に上げた。

 ラストの第4種目「ポイントレース」でもポイントを積んだ梶原。終盤に落車のハプニングもあったが、レースに戻り表彰台を決めた。

 高校時代から自転車競技を始め、母・有里さんと二人三脚で歩んできた。五輪延期が決まった後も、拠点の静岡・伊豆で有里さんと調整を続けてきた。大会前に「母がサポートしてくれる。ここまで全力でサポートしてくれてありがとう」と話した梶原がメダルを獲得。有里さんに最高の恩返しになった。

 ▼梶原悠未「凄く声援が力になった。最後の種目は難しかった。母と毎日吐くぐらいのトレーニングを続けてきた。周りの応援が苦しい時の支えになった」

 ▽オムニアム トラック中距離の複合競技。(1)スクラッチ=女子7・5キロ(250メートルトラックを30周)の距離で着順を争う(2)テンポレース=5周目以降、周回ごとに先頭選手にポイント(3)エリミネーション=周回ごとに最下位の選手が脱落(4)ポイントレース=80周で競う。10周ごとの順位でポイントを上積み。1日に4種目行い、成績をポイント換算して順位を決定する。

 ◆梶原 悠未(かじはら・ゆうみ)1997年(平9)4月10日生まれ、埼玉県出身の24歳。筑波大坂戸高から筑波大に進み、20年4月から同大大学院。17年12月のW杯女子オムニアムで日本勢初優勝。20年世界選手権で優勝。1メートル55、56キロ。

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