しぶこ育てた名コーチ・青木翔のらくらく上達講座(10)

[ 2020年3月13日 12:00 ]

バンカーショットの解説を行う青木翔コーチ
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 渋野日向子のスイングコーチを務める青木翔氏の特別レッスン。第10回のテーマは、バンカーショットです。アベレージゴルファーの中には苦手にしている人も多いと思われます。しかし、正しい構えとクラブの使い方さえ理解すれば、脱出どころかピンに寄せることも難しくありません。“バンカー名人”を目指し、スコアアップにつなげましょう。

 基本的にバンカーショットは難しくありません。バンカーショットが苦手な人は、その仕組み自体を理解していないだけです。通常のショットではボールを直接打ちますが、バンカーショットでは砂の爆発を利用してボールを運びます。したがって、いかに砂を爆発させる打ち方をするかがポイントになります。そのカギを握るのがバンスです。これはSWのソールにある膨らんだ部分を言いますが、バンスを砂にぶつけることで、砂を爆発できることを理解しましょう。

 それでは、どうしたらバンスを利用できるのでしょうか。

 SWを普通に構えたら、バックフェースを地面に着くまでフェースを開いて下さい。すると、フェース面が上を向き、リーディングエッジが浮いた状態になります。これでバンスを使える準備の完成です。リーディングエッジが浮いていないと、クラブヘッドが地面に刺さります。その結果、ザックリやホームランといったミスが出ます。

 あとは、このヘッドの状態をキープしたまま普通にアドレスするだけです。フェースを開くとリーディングエッジは目標の右を向きますが、そのままで結構です。バックフェースを地面に着けたことで、両手の位置が低くなり、重心位置も下がっているはずです。自動的にヒールからヘッドを入れることができます。ヒールが浮いた構えだと、バンスを利用できないので要注意です。

 スタンスを肩幅よりも広げて安定感を出したら、ボールをスタンスの中央よりも左にセットします。飛球線に対してオープンに構える必要はありません。

 練習では、ボールの周りに紙幣ぐらいの長方形を描き、その真ん中にボールがくるようにしましょう。その長方形をキャリーさせたいところまで運ぶつもりでヘッドを下ろしてくる感じです。うまくいかない人には次のドリルが有効です。

 アドレスしたら、フェースの上に砂を乗せましょう。乗せた砂が落ちないように、右膝から左膝までの振り幅で素振りを行ないます。

 ダウンスイングで上体が目標方向に突っ込んだり、ボールをすくい上げる動きがあると、乗せた砂は必ず落ちます。アドレスでつくった右手首の角度を変えずにクラブを動かすことが成功の秘けつです。砂の替わりに何か軽いものをフェースの上に乗せれば、室内でも練習できるので試して下さい。

 誤解のないように言っておきますが、本番ではヘッドを地面に着けることも、ボールの周りに長方形を書くこともNGです。バンカーの外でフェースを開いたり、頭にイメージをしてアドレスに入りましょう。正しい構え、正しいクラブの使い方を身につければ、6番アイアンでもバンカーから脱出できます。機会があれば、一度試して下さい。(取材協力=兵庫・パインレークゴルフクラブ)

 ◇青木 翔(あおき・しょう) 1983年(昭58)3月28日生まれ、福岡県出身の36歳。福岡大卒。11年からジュニアの指導を行い、12年に「AOKI SHO GOLF ACADEMY」を設立。USGTF公認ティーチングプロ資格保持。ジュニアやプロ育成に注力し、18年から渋野日向子とコーチ契約を結ぶ。家族は夫人と長男。1メートル81、77キロ。

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