NCAAが全競技のトーナメントを中止 男女バスケも今季は王者なし

[ 2020年3月13日 12:42 ]

中止となった男子バスケ「ビッグ12」のカンファレンス・トーナメントの試合会場(AP)
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 全米大学体育協会(NCAA)は12日、春季に予定されていたバスケットボールのほか、野球、アイスホッケー、陸上、テニス、体操、レスリング、ラクロスなど18競技の「全米大学選手権」を中止にすると発表。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急措置で、同協会の年間予算(10億5000万ドル=約1103億円)の80%をその収入で賄っている男子バスケットボールのNCAAトーナメント(全米大学選手権)も、その出場枠(68)を争うカンファレンス・トーナメントの実施直前で「無観客試合」から「中止」に変更となった。

 男子バスケットボールの4強が顔をそろえる「ファイナル4」は全米の注目を集め、NFLスーパーボウルに次ぐ米国内のビッグイベントだがこれも消滅。本来ならば4月4日と6日にジョージア州アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムに7万人以上の観客を集めて行われるはずだったが、今季は開催されないことになった。

 優勝候補だったカンザス大のビル・セルフ監督は「スポーツやトーナメントよりも大事なことがある」と語ったが、すでにNCAAトーナメントへの出場権を得ていたイースト・テネシー州立大のスティーブ・フォーブス監督は「5人の4年生のことを考えると断腸の思い。なんとか来年もプレーできる資格を与えてほしい」とNCAAと所属のサザン・カンファレンスに対して“特別留年”が可能になるように訴えていた。

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