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石川佳純 19年厳しい選考レース最終盤で決めた「東京五輪という特別な舞台に出られるのは幸せ」

[ 2019年12月22日 05:30 ]

3大会連続五輪シングルス代表が確実となった石川佳純
Photo By スポニチ

 3大会連続の五輪シングルス代表を確実にした卓球女子の石川佳純(26=全農)が東京五輪での金メダルを誓った。五輪代表の選考レースでは最終盤に大逆転で最後の1枚を確保するという厳しいシーズンを戦い抜いたことでメンタルも成長。団体戦では過去最強の布陣を率いるチームリーダーとしての役割も担うだけに、ベテラン石川に懸かる期待は大きい。

 長く厳しい1年の終わりに“ご褒美”が待っていた。ワールドツアー・グランドファイナル(中国・鄭州)の結果によりシングルスの五輪切符がほぼ手中に収まった。「東京五輪という特別な舞台に出られるのは幸せ。そこで最高のプレーができるように準備したい」と笑顔がはじけた。

 順風満帆な19年ではなかった。19年1月から20年1月発表の世界ランク上位2人がシングルス代表に選ばれるという厳しい選考レースがスタート。

 2度の五輪に出場している石川をもってしても独特の緊張感やプレッシャーで勝ちきれない大会が続き、後半戦のドイツ・オープン(10月)で2回戦敗退したときは「厳しいかなと思った」と振り返る。

 わずか65ポイント差でリードを許していた平野美宇(19=日本生命)との事実上の代表決定戦となった12月のノースアメリカン・オープン(カナダ・マーカム)。「1年間頑張った集大成、最後の舞台として臨んだ」と直接対決を制してポイントレースで逆転すると感極まって涙した。

 選考レース最終戦のグランドファイナルでは初戦敗退したが、同大会で平野も敗れたため石川のシングルス代表が確実となった。石川は五輪切符を手土産に15日、羽田空港に帰国。「少しずつ実感が沸いてきた。新しい気持ちで臨めている」と五輪への思いを語った。

 初出場した12年ロンドン五輪はシングルスで日本勢として初の準決勝に進出。3位決定戦で敗れメダル獲得はならなかったが、日本勢史上最高の4位。石川、福原愛、平野早矢香のメンバーで臨んだ団体戦では史上初の銀メダルを獲得した。

 16年リオデジャネイロ五輪はシングルスで3回戦敗退したものの、石川、福原、伊藤美誠の団体戦では銅メダル。チーム最年長として挑む東京五輪では団体戦でもリーダーシップが求められる。「平野さんや福原さんは心強かった。おこがましいけどそういう存在になれるようにレベルアップしたい。そうすれば金メダルも夢じゃない」と8カ月後の本番をにらんでいる。

 全農は2011年から卓球日本代表のオフィシャルスポンサーで、同年7月には石川と所属契約を結んだ。「『ニッポンの食』で、心をひとつに、ニッポンエール」をスローガンに、未来を担う子供たちから日本代表で活躍するトップアスリートまで、“ニッポンの食”で応援している。

 全農の山崎周二代表理事理事長は「石川選手は『ご飯がパワーの源』と言います。今シーズンも日本の農家の皆様がつくったご飯をたくさん食べて、素晴らしいプレーを見せてくれました。食とスポーツには深い関わりがあります。輝かしい結果を残すためにも、厳しい練習に耐えるためにも、健康な体づくりが大切です。新年度も引き続き、日本代表選手の皆さまが海外でも最高のパフォーマンスを発揮できますよう、“ニッポンの食”を通じて応援していきます」と話す。

 これまでも世界選手権を中心に海外遠征時には日本選手団が普段通りの力を発揮できるよう食材提供などサポートしてきたが、今年はさらに取り組みを強化。世界選手権だけでなく、ワールドツアーで香港、ブルガリア、ドイツ、オーストリア、ワールドツアーランキングのトップ選手のみが出場するT2ダイヤモンドでマレーシアとシンガポールでも支援を行った。

 特に香港オープンでは食材提供だけでなく、全農の海外ネットワークを活かした現地での食事支援を実施。直営の焼肉レストラン「和牛焼肉 純」でも食事を振る舞い、石川は「海外で日本のおいしいお肉を食べられることに感謝している。ご飯はパワーの源」と感謝した。10月のドイツオープンでも大会前にブレーメンの日本食レストラン「captain sushi」に選手らを招いて和食でおもてなし。大会会場のビュッフェでも日本産米の「どんぶり」を提供した。

 またプレ五輪と位置付けられたJA全農卓球W杯では、大会に特別協賛しJA全農グループが一体となって会場を盛り上げ、各国の選手や世界中からの来場者を“ニッポンの食”でおもてなしをした。

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