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紀平、逃げ切りV 世界女王が初の日本一 4回転封印も圧巻“自己ベスト”

[ 2019年12月22日 05:30 ]

フィギュアスケート全日本選手権第3日 ( 2019年12月21日    東京・国立代々木競技場 )

女子フリー、演技をする紀平(撮影・小海途 良幹)
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 女子フリーは、SP首位の紀平梨花(17=関大KFSC)が155・22点、合計229・20点で初優勝。来年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)出場を決めた。

 新女王を確信した喜びだった。フリーを演じ切った紀平が、両手を握りしめた。国際スケート連盟非公認ながら、フリー155・22点は、18年NHK杯の154・72点を上回る“自己ベスト”。2位樋口に合計で22・59点差をつける圧倒的な強さで優勝した。

 「全日本選手権は地元の友達、家族も見に来てくれている。最近は本当に不安で眠れなかったけど、お手紙をたくさんもらって、それに励まされた。感謝を感じた試合だった」

 大技の4回転サルコーは跳ばなかった。午前の練習で2本着氷したものの、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が絶不調。浜田美栄コーチに「まずアクセル」と諭され、本番前の練習はその修正に専念した。

 宮原、坂本が大きく崩れ、4回転に挑戦できる状況が生まれても「決めたことは決めたこと」とぶれなかった。本来の武器、トリプルアクセルを2本そろえたことが、圧勝につながった。

 栄養の勉強や体のケアなど、昨季のGPファイナル女王は、17歳にしてストイックな取り組みが光る。しかし、小学生時代はおしゃべり好きで練習中に身が入らず母・実香さんに怒られることがよくあったという。

 今も素顔は人懐っこい。今季、韓国の15歳、劉永(ユヨン)が浜田コーチの門下生になった。ライバルが増えることを嫌う選手は多いが、紀平は最初から賛成した。それどころか、母は「大の仲良し」と説明する。工具を握って、スケート靴を調整してあげたこともあった。己に厳しく、普段はおおらか。そのスタンスで、自分を磨いている。

 優勝で3月の世界選手権代表を決めた。「昨季は体がボロボロだった。そこへピークを持っていくということを学んだ」。万全の状態で4回転も決め、GPシリーズで苦い思いをさせられたロシア勢にリベンジする。 

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