羽生 5回転!?世界初クワッドアクセル成功へ秘策 補助器具「ハーネス」付け着氷

[ 2019年9月14日 02:00 ]

フィギュアスケート オータム・クラシック第1日 ( 2019年9月12日    カナダ・オークビル )

フリーの曲をかけ練習をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 男子の公式練習が行われ、14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(24=ANA)が今年の3月以来、半年ぶりに実戦リンクで調整した。今季初戦を前にオフシーズンの取り組みについて口を開き、人類未到の大技4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)習得へ補助器具付きで5回転ジャンプの練習を導入したことを明かした。男子ショートプログラム(SP)は13日(日本時間14日)に行われる。

 いったい羽生は空白の期間、何をしていたのか。その答えは、衝撃の練習法だった。「5回転サルコーの練習をしていて…。(4回転)アクセルを練習するために、もっと回転力を上げたいと思って」。事もなげに話したが、左足首を捻挫したほどの危険な練習。羽生は限界を超えようと必死だった。

 5回転ジャンプ――。人類が跳んだことのない異次元の超大技だが、あえての挑戦がクワッドアクセル(4回転半)の完成度を高めている。ジャンプコーチであるジスラン・ブリアン氏は証言する。「ユヅはある日、リンクにやってきて言ったんだ。“次のセッションで5回転トーループをやる”とね」。補助器具の「ハーネス」を使用し、2度目のトライで降りた。サルコーこそ降りていないが、同コーチは「コーチ人生の中で5回転トーループをやるやつを見るとは想像もしなかった」と笑った。

 自信に満ちあふれている。この日の公式練習で、羽生がクワッドアクセルの“お披露目”を同コーチにお願いした。「今日は本当に調子がいいから」。そう直訴された同コーチは「やめた方がいい」と諭したという。それほどジャンプの切れがいい。練習ではトーループ、サルコー、ループ、ルッツと4種類の4回転ジャンプに着氷。今季中にクワッドアクセル完成を狙うが、羽生は「一つ一つステップを踏んでいきたい」。まずは初戦で完璧な演技を目指す。

 3月の世界選手権、絶対王者は負けを知り、勝利への欲に駆られ続けた。あれから半年。季節は巡り、SP「秋によせて」から始まる。「あの試合からずっと続いている気持ちがある。練習したことをしっかり発揮したい気持ちが強い」。万全な状態の羽生が、スタートダッシュを切る。

 《岡崎真氏が分析 ハーネス効果は。。。》本紙解説の岡崎真氏は「ロシアのジュニア女子に4回転を跳べる選手が続々と出てきているのは、ハーネスによる練習メソッドが確立されたからでは」と分析する。一方で、すでにジャンプ感覚も超一流の羽生が使用することに関して「4回転半を完遂するためには、今まで以上の滞空時間が必要になるはず。ここまでの“滞空感覚”が必要だ、と体に覚え込ませる意味があるのでは」と推察し ている。

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