LOヴィンピー・ファンデルヴァルト 愚直に技術向上 闘志あふれる盾

[ 2019年9月14日 08:45 ]

最強ジャパン 桜戦士31人(13)-1

献身的なプレーが持ち味のファンデルヴァルト
Photo By 共同

 俳優レオナルド・ディカプリオ似のイケメンは、闘志の人である。所属するNTTドコモでは、手首の骨を折りながら試合に出続けた武勇伝を残す。相手攻撃に体を張り続けるジャパンの「盾」だ。

 ドコモの下沖ゼネラルマネジャー(GM)が、南アフリカから日本に連れてきた。同国のFWでは小柄で無名だったが、データを調べるとタックル数がスーパーラグビーでトップ5だったという。献身なプレーを決め手に獲得すると、実物もハートの人だった。

 「器用ではなかった。日本でやるには、自分で技術が足りないと感じたのでしょう。ネットにテーピングをして40センチ四方の的を作り、そこに毎日パスを放る練習をしていました」。取り組みは何事も熱心。下沖GMは「愚直」と評する。

 南アフリカ出身で初めて桜のジャージーを着た男は、来日2年前の11年W杯、フランス戦を見て日本に憧れた。「小さい選手が情熱を持って大きい相手に向かう姿に感動した」。今、自分自身がそれを体現している。

 ◆ヴィンピー・ファンデルヴァルト 1989年1月6日生まれ、南アフリカ出身の30歳。7歳からラグビーを始め、ネルスプロイト高などを経て13年NTTドコモ入り。代表12キャップ。愛称はヴィンちゃん。1メートル88、106キロ。

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2019年9月14日のニュース