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美形アユ3日で94匹~滋賀県・安曇川~

[ 2019年7月24日 07:00 ]

同行していただいた〝アユプロ〟の山下さん(左)と一緒にニンマリ
Photo By スポニチ

 以前から憧れていた滋賀県北部、琵琶湖に注ぐ安曇川(あどがわ)で良型のアユが釣れ始めたと聞き、喜び勇んで梅雨の合間を縫って向かった。曇り空から雨模様の天候だったが、当地の朽木漁協から下流の広瀬漁協管内でサオを出し、3日間で13~20センチを94匹の釣果。体高があり、引きも強い琵琶湖産・美形アユの引きを堪能し尽くした。(スポニチAPC、鮎匠会・横山 芳和)


 8日の昼前、朽木地区で入川券を扱う店に到着。釣況を伺い、オトリのアユを購入して下流の船橋に向かった。平日の曇天にも関わらず、好ポイントは釣り人の姿が多い。橋の直下では石を食む良型の野アユが見られる。


 上流左岸に入川可能スペースを見つけて河原に降りた。水温は絶好といえる21度で平水。早速、本流脇の5メートルほどの支流の瀬肩にオトリアユを放った。


 沖に出ようと泳ぎ始めた時、ツツーと歯切れのいい追いが出た。サオを立てると、強い引きで下流の流れに向けて走る。タモに納まったのは17センチの追星2本が輝くプリプリの1匹。真黄色の体高のある魚体に感動した。


 野アユに換えて再び送り出すと、瀬脇や瀬の中で同サイズ5匹が連発。その後、10センチ前後のビリアユになったところで本流の1級ポイントに移動したが、変化のある所や流心で待っても追いはない。休日後で既に良型は釣り尽くされているようだ。上流の瀬トロに移動して、B級ポイント中心の拾い釣りで数稼ぎ。この日の釣果は13~20センチを27匹だった。


 翌日は朽木で天然アユの土産店を営む谷口さんを訪ねた。谷
口さんは、アユ競技のトップトーナメンターとして知られた名手で、人柄とアユに注ぐ情熱は超一流だ。薦めてくださったのは広瀬地区。ここが初めての私に、弟子で地元の〝アユプロ〟山下さんが同行。天然アユを購入し、一緒に向かった。


 入川したのは広瀬橋の下流。光沢の良い頭大の石が敷き詰まった瀬肩に、オトリアユを放つと一発で追ってきた。この日も夕方までで20センチを筆頭に41匹。雨模様でなければもっと釣れていたのに、と欲が出るほどだった。


 3日目も同地区へ向かうが、比較的天候が良いためか、どこも釣り人で満員。そこで、高圧線と呼ばれるポイントに入川させてもらった。瀬肩のチャラ瀬から瀬落ちを丁寧に探って半日で26匹を掛けることが出来た。同行の山下さんも私のサポートの傍ら、同サイズを初日が37匹、2日目が26匹の釣果だった。


 広瀬漁協の佐野組合長曰く、「これから大きな台風に見舞われなければ、盛期には強烈な追いで驚かされ、数釣りも楽しめる」とのこと。安曇川周辺は天然アユのみならず、河川への進入路が整備されていて比較的安全な河川環境にある。自然豊かな河川沿いにはオートキャンプ場やロッジなどの宿泊施設が点在し、温泉や食事処も充実。グループや家族連れで訪れて、川遊びやアユの友釣りにチャレンジしてほしい。 






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