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ワカサギ23匹“氷の女王” 郡山市の鈴木さん大接戦制す

[ 2018年2月28日 07:25 ]

優勝を決めた鈴木さんは笑顔のVサイン
Photo By スポニチ

 【スポニチ「桧原湖ワカサギ釣り大会」】アサヒ飲料カップ2018スポニチ「桧原湖ワカサギ釣り大会」が25日、福島県桧原湖の温泉民宿ひばら所有の屋形船3隻で開催され44人が参加した。食い渋りの中、ワカサギの総匹数で競われ、郡山市の鈴木悦子さん(40=会社員)が23匹で大接戦を制した。(笠原 然朗)

 女性アスリートたちの活躍が目立った韓国・平昌五輪の余韻が冷めやらぬ中、雪と氷に閉ざされた桧原湖でも女性ワカサギ釣り師が栄冠を手にした。

 優勝した鈴木悦子さんは、夫の大二郎さん(40=会社員、郡山市)と参加。結婚して2年。夫婦そろってシーズン中には20回は桧原湖でワカサギを釣っている。

 釣り座は抽選で、4時間の競技の途中、2時間で座席をチェンジ。大二郎さんと離れて座った悦子さんは、2本の竿を操りながら、時に眉間にシワを寄せ、ワカサギから送られてくる小さな魚信に集中する。

 自前で魚群探知機を持参する選手もいる中、「持っていないので(魚がどこにいるか分からず)ベタ底狙い。1匹釣れたら、誘いなどそのパターンを繰り返して狙いました」。

 刻々と変わる状況への臨機応変の対応で数を伸ばす。

 一方、「(妻は)度胸があって、本番に強い」と話す大二郎さんも、追い掛けるが20匹で愛妻に及ばず。さらに同匹数の3位、小林規男さん(53=公務員)とのジャンケン対決にも敗れて入賞を逃した。

 優勝の喜びを素直に表す身長1メートル45の小さな“氷の女王”悦子さんの姿に、身長1メートル83の大二郎さんは、「うれしいような、悲しいような…」。

 船の外は氷点下10度。身長差38センチの仲良し夫婦には熱いドラマがあった。

 ▼APCの目 今季の桧原湖で釣れるワカサギが総じて型がよい。10センチ前後の2年魚が多く、塩焼きにして食べるのが通好み。それだけに警戒心が強くて仕掛けのハリにはなかなか食い付いてこない。誘いと合わせのタイミングや餌の選択と付け方などテクニックはさまざま。食い気がある群れが回って来るまでの集中力も必要だ。渋さが面白さに代わって、白熱の競技が展開された。(菅野 順也)

 ◯…北海道から春休みを利用しての帰省中に参加。大学卒業後の夢はたくさんあるという、本宮市・増子勝幸さん(20=学生)は「当たりの数が少ないので、反応する誘いを一通り試したのですが…。厳しい条件なので、焦らずマイペースの作戦に切り替えます」。

 ◯…「娘(智佳さん)が同行して来てくれるのがなによりうれしい」と言う、いわき市・上田昌昭さん(55=会社員)は「今日は大会なので集中していますが、いつもは釣果より楽しさ重視です。民宿の泊まりとセットで、ここで知り合った仲間とワイワイやっています」。

 ▽主催

スポーツニッポン新聞社

東日本釣宿連合会

 ▽後援

14モーリス

 ▽特別協賛

アサヒ飲料

 ▽協賛

 アサヒビール、オカモト、サニー商事、シマノ、上州屋、ダイワ(グローブライド)、ハイアールジャパンセールス、ハヤブサ、マルキユー、ルミカ

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