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日本代表“王様”鎌田空回り1敗…攻め続けシュート14本もコスタリカゴール揺らせず痛すぎる0点

[ 2022年11月27日 21:01 ]

W杯カタール大会1次リーグE組   日本―コスタリカ ( 2022年11月27日    A・ビン・アリ )

<日本・コスタリカ>後半、森保監督が支持を出す中、肩を落とす鎌田(撮影・小海途 良幹)
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 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組の日本代表は27日、コスタリカと対戦し、後半36分に失点して0―1で敗れた。森保監督は逆転勝利を飾った23日のドイツ戦から先発メンバー5人を変更、後半には次々と交代選手をピッチへ送ったが、最後までゴールが遠かった。2戦を終え勝ち点3のまま。決勝トーナメント進出を懸け、日本時間12月2日午前4時からスペインと対戦する。

 まるで相手の術中にハマったかのように、攻撃陣は沈黙した。5バックでブロックを敷く相手を前に、攻撃のスピードを上げられない。それを象徴するかのように、“王様”鎌田は空回った。簡単なパスミスが散見され、相手の守備網を自由自在に回遊する普段の姿からはほど遠かった。

 前半は“鎌田ジャパン”であることの弱点が凝縮されていた。鎌田を経由する攻撃は大ブレーキがかかった。39分には左サイドの相馬がドリブルで相手陣深くに進入し、中央に入っていた鎌田に斜めのパスを供給。イメージはボールの勢いを殺さずにターンし、シュートだったのだろう。しかし、焦りからか足下にボールを収められず、顔をしかめた。

 「(コスタリカは)最後の部分で戦ってきたり、体を当てて、みんなで守ってくるイメージがある。日本はある程度ボールを持てると思うし、足下の(技術の)あるメンバーが多いので、引かれても崩していける」

 後半開始からの布陣変更で2シャドーの一角に入ると、徐々に本来の輝きを取り戻した。所属するEフランクフルトで昨季まで主戦場にしたポジションで、適応はお手の物。相手最終ラインとボランチの間に入り込んで攪乱した。ボールを受け、簡単にはたくシーンも多くなった。「周りには個で勝負できる人がいる。上手くボールを渡して、中に入っていければ」。ドリブラーの相馬が1対1だけでなく、遠藤や守田が前に上がりやすい状況を意図的につくった。

 32分には伊東の右からのクロスに鎌田がペナルティーエリア内でジャンプ一番。わずかにボールに届かず、会場のため息を誘った。さらに43分、最大の決定機が訪れる。深くまで切り込んだ三笘の折り返しに再び鎌田が右足で合わせたが、名手ナバスの好守にはばまれた。シュートは14本、相手は4本。最後まで堅く鍵をかけた相手を攻略できず。ドイツ撃破の自信はもろくも打ち砕かれた。

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