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鎌田大地、仲間で言い争う場面は「ピッチ上なら普通」 決定機を逃し「馬鹿みたいに悩んでも仕方がない」

[ 2022年11月27日 22:35 ]

W杯カタール大会1次リーグE組   日本0―1コスタリカ ( 2022年11月27日    A・ビン・アリ )

<日本・コスタリカ>後半、森保監督が支持を出す中、肩を落とす鎌田(撮影・小海途 良幹)
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 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組の日本代表は27日、コスタリカと対戦し、後半36分に失点して0―1で敗れた。森保監督は逆転勝利を飾った23日のドイツ戦から先発メンバー5人を変更、後半には次々と交代選手をピッチへ送ったが、最後までゴールが遠かった。2戦を終え勝ち点3のまま。決勝トーナメント進出を懸け、日本時間12月2日午前4時からスペインと対戦する。

 まるで相手の術中にハマったかのように、攻撃陣は沈黙した。5バックでブロックを敷く相手を前に、攻撃のスピードを上げられない。それを象徴するかのように、“王様”鎌田は空回った。簡単なパスミスが散見され、相手の守備網を自由自在に回遊する普段の姿からはほど遠かった。

 前半は“鎌田ジャパン”であることの弱点が凝縮されていた。鎌田を経由する攻撃は大ブレーキがかかった。39分には左サイドの相馬がドリブルで相手陣深くに進入し、中央に入っていた鎌田に斜めのパスを供給。イメージはボールの勢いを殺さずにターンし、シュートだったのだろう。しかし、焦りからか足下にボールを収められず、顔をしかめた。

 後半開始からの布陣変更で2シャドーの一角に入ると、徐々に本来の輝きを取り戻した。所属するEフランクフルトで昨季まで主戦場にしたポジション。相手最終ラインとボランチの間に入り込んで攪乱した。ボールを受け、簡単にはたくシーンも多くなった。

 32分には伊東の右からのクロスにペナルティーエリア内でジャンプ一番。わずかにボールに届かず、会場のため息を誘った。さらに43分、左サイドを深くまで切り込んだ三笘の折り返しに再び鎌田が右足で合わせたが、名手ナバスの好守にはばまれた。シュートは14本、相手は4本。最後まで堅く鍵をかけた相手を攻略できなかった。

 鎌田は「僕個人もそうだし、チームとしてもイージーなミスが多かった。自分はイージーなミスをしてはいけない選手。プレーには納得していない。ドイツ戦の疲労はない。(コスタリカは)後ろに人数をかけて、ボールが出たらはっきりとプレッシャーをかけてきた。それが難しかった」と振り返った。

 後半43分の決定機は「もちろん決めたいシーンだった。決め切れないのが自分の実力。ただ、外したシーンをバカみたいに悩んでも仕方ない」と気持ちを切り替えた。

 ピッチでは厳しい表情で、言い合うシーンもあった。「右サイドバックの(山根)視来くんに対して“もっと前に出ていいんじゃないか”と言っていた。ピッチ上で言い合うのは普通だと思う。別になんとも思ってない」と語った。2戦連続ノーゴールのエースの爆発に、決勝トーナメント新進出がかかっている。
 

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