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ドイツ 逆転突破の鍵握る29歳遅咲きFWフュルクルク 1年前は2部控え

[ 2022年11月27日 04:55 ]

FIFAワールドカップカタール大会1次リーグE組   ドイツースペイン ( 2022年11月27日 )

ドイツ代表・フュルクルク(ロイター)

 【Today's CHECK D組】1次リーグE組初戦で日本に初黒星を喫したドイツは、27日の第2戦で生き残りを懸けスペインと激突。逆転突破へ絶対に負けられない大一番でW杯初得点を狙うのがFWニクラス・フュルクルク(29=ブレーメン)だ。

 日本戦は後半34分から途中出場。45分に1メートル88の長身を生かして右クロスを頭で合わせたが右に外れて不発に終わった。「スペイン戦で反撃しないと。より強い決意と一貫性が必要だ」と語ったフュルクルク。国際Aマッチ2試合の遅咲きのストライカーに期待が集まる裏には厳しいチーム事情もある。

 フリック監督が「前線中央は選手層がそれほど厚くない」と悩んでいた1トップで、頼みのFWウェルナーが今月3日に左足首を負傷しW杯を欠場。背番号9を引き継ぎ、A代表初招集でW杯メンバー入りを果たした。

 1年前は2部のブレーメンで控えだった。数々のケガに泣き、主に2部で伸び悩んできた男の転機は昨年11月の監督交代。ウェルナー新監督の下で先発に定着すると、2部で4位の19ゴールとブレークし昇格に貢献。今季も1部で2位の10得点と活躍し、カタールへの切符をつかんだ。

 14年W杯優勝メンバーのMFクロース(Rマドリード)は「ドイツにはいつもミロ(クローゼ)やマリオ(ゴメス)のような選手がいた」とセンターFWの重要性を指摘。そのポジションで現在チーム唯一の存在であるフュルクルクの活躍が、ドイツの巻き返しには不可欠だ。

 ◇ニクラス・フュルクルク 1993年2月9日生まれ、ドイツ・ハノーバー出身の29歳。ブレーメン下部組織出身で12年にトップチーム初出場。2部のフュルト、ニュルンベルクなどを経て19年にブレーメン復帰。1部通算112試合38得点、2部通算135試合47得点。国際Aマッチ2試合1得点。1メートル88、78キロ。利き足は右。

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2022年11月27日のニュース