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アルゼンチン メッシ弾で今大会初勝利 前日が命日のマラドーナ氏にささげるゴール

[ 2022年11月27日 06:00 ]

FIFA W杯カタール大会1次リーグC組   アルゼンチン2―0メキシコ ( 2022年11月26日    ルサイル・ルサイル競技場 )

試合終了後、勝利を喜ぶアルゼンチンのメッシ(左、AP)
Photo By AP

 アルゼンチンがFWメッシのゴールなどでメキシコを2―0で破り、2戦目で今大会初勝利を挙げた。22日の第1戦で格下サウジアラビアに1―2とまさかの逆転負け。この日の対戦相手メキシコもポーランドとの第1戦を引き分け、互いに負けられない状況で迎えた中、激しいチェックで相手の攻撃をつぶし合う展開となり、前半は0―0で折り返した。後半も一進一退の状況だったが、19分にペナルティーエリアの手前で右サイドから横パスを受けたメッシが左足を鋭く振り抜くと、ゴール右隅に突き刺さる先制ミドル弾となった。

 サウジアラビアに敗れ「痛すぎる敗戦で傷ついている。このような形でスタートするとは思いもしなかった」と振り返ったメッシ。必勝を期した第2戦は2トップの一角に入りながら、時には中盤の深い位置まで下がって攻撃の組み立てに関与。5バック気味に守る相手の守備に苦しんだが、先制の場面は一瞬の隙を突いた思い切ったシュートで突破口を開いた。エースの一撃で勢いが出たチームは後半42分、途中出場のMFフェルナンデスのゴールで加点した。

 試合の前日(25日)は2年前に亡くなった母国の英雄ディエゴ・マラドーナ氏の命日。W杯を開催中のカタールでも関係者やファンが故人をしのび、南米サッカー連盟による式典も行われた。国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長は「彼は不死。我々とともにいる。この人物ほど人々をこの競技に夢中にさせた者はいない」と称えた。

 アルゼンチンのW杯制覇はそのマラドーナ氏がチームを引っ張った1986年メキシコ大会が最後。バロンドール(世界最優秀選手)を史上最多の7回受賞し、バルセロナ時代に欧州チャンピオンズリーグを制するなど数々の栄冠を勝ち取ってきたメッシにとっては唯一が手が届いていないタイトル。黒星発進を強いられたが、自身は2戦連発でチームも勝ち点3を獲得。メッシのW杯はここから本番を迎える。

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2022年11月27日のニュース