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川本治氏 イングランドは「着実に勝ち点1」狙う試合運び

[ 2022年11月27日 04:55 ]

FIFAワールドカップカタール大会1次リーグB組   イングランド0―0米国 ( 2022年11月25日    アルベイト競技場 )

<イングランド・米国>イングランドを指揮するサウスゲート監督(撮影・小海途 良幹)
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 【川本治 視点】優勝候補のイングランドは順調に戦えているように見えた。初戦で大勝すると、2戦目はホッとしていい試合ができないことがよくある。米国の出来がよかったこともあるが、「何としても勝ち点3」というより「着実に勝ち点1」という戦いだった。得点源のFWケーンはよくゴール前に顔を出し、ポストプレーをしたり、シュートを打っていた。内容は悪くないが、やはり2試合とも無得点で、FWが点を取らないとチームとしては盛り上がらない。そこは少し気になった。以前はロングボール主体で単調なサッカーが特徴だったが、今はしっかりとボールをつないでいる。アンカーのMFライスを軸に、全体的にバランスもいい。フィジカルの強い選手が多く、状態がいい時は、簡単には止められない。

 米国は次回開催国だが、FWウェア、プリシック、レイナ、MFムサら若くいい選手が多い。2トップが前からプレッシャーをかけてボールを奪うなどコンセプトもしっかりしていて、開催国となる4年後を見据えているようだ。(元ジェフ市原強化部長・スポニチ本紙評論家)

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