藤井聡太竜王「防衛の喜び感じている」昨日のおやつ“お菓子のふじい”に「縁を感じて注文(笑い)」

[ 2023年11月12日 12:28 ]

竜王戦一夜明けで揮毫(きごう)を披露する藤井聡太竜王(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第36期竜王戦で11日に3連覇を達成した藤井聡太竜王(21)=8冠=が一夜明けた12日午前、対局会場の北海道小樽市・銀鱗荘で会見した。

 ――あらためて現在の心境は?
 「防衛の喜びを感じている。一方で第4局は中盤で適切な判断ができなかったところもあって、そのあたり課題として取り組んでいきたい」

 ――揮毫(きごう)で「盤上没我」としたためた。
 「盤上に没頭してすごく考えるということで、常にそういう状態になれるわけではないが、今回のシリーズではそういう感覚になることもあった。その感覚を大事にしたいと思って書いた」

 ――この1年のタイトル戦を振り返ると。
 「タイトルに(3回)挑戦する機会を得られ、結果も残せたのはやはり大きなこと。内容に目を向けると昨年より全体的に力戦形、比較的早い段階で定跡から離れる将棋が多くなった。そういった経験の少ない将棋にうまく対応していけるかがこれからのテーマになると感じた」

 ――次回のタイトル戦となる王将戦で現時点では挑戦者は永瀬九段、菅井八段、羽生九段に絞られている。3人の現時点の印象について。
 「羽生九段は今年の王将戦で対戦し、中盤以降でこちらが気がつかない手を指されるころが多く、その柔軟な判断力はこちらが見習わねばと思った。菅井八段は叡王戦で対戦し、うまく手を作られて攻め駒込まれる将棋が多かった。そのあたり中盤の比較的早い段階でうまく対応していけるかがポイント。永瀬九段とは先月までの王座戦で対戦があり、以前から研究会で教えていただいている。王座戦ではそこからさらに工夫されてきて、中盤以降も的確に指されていた。あらてめて強さを感じた。どなたが挑戦者になるのかは分からないが、いずれにしても大変なシリーズになるかなと思う。しっかりいい状態で臨みたい」

 ――小樽からは鉄道、フェリーなど交通手段がいろいろある。ここからどこでも行っていいなら、どこに行きたい?
 「(笑いながら)フェリーの航路はちょっと分からないので、鉄道で函館本線に乗れる機会があればと」

 ――北海道を旅立つ前に食べたいものは?
 「おいしいものがたくさんあるが、ラーメンはこれまでこちらで食べたことがないので、どこかで食べてみれればと思っている」

 ――今年は対局が少なくなるが、対策は?
 「練習対局の機会を公式戦と同じようにとらえて対局するのがひとつ。まとまった時間がとれるので、自分の将棋を振り返って見つめ直す機会としたい」

 ――来年以降の防衛戦でどのような将棋を指したい?
 「最近は後手番でどう戦うか工夫が求められる。序盤からいろいろな形が指されるようになっている。なので形の急所をそれぞれつかんで指しこなしていけるか。先手後手どちらにとっても大事なことになる。そのあたりの力を高めたい」

 ――昨日午前のおやつに塩バター大福を選んだが、提供元が「お菓子のふじい」だったが?
 「お店の名前を見て縁を感じたところがあった。写真を見ても見た目がかわいらしい。それで注文しました(笑い)」

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