海老名香葉子さん　平和を祈るコンサート開催　「生きている限り伝え続ける」

海老名香葉子さん
Photo By スポニチ

　エッセイストで故初代林家三平さんの妻・海老名香葉子さん（89）が9日、都内で平和を祈るコンサート「～祈りを込めて～ババちゃまたちは伝えます」を行い、次男の二代目林家三平（52）らとともに登壇した。「この秋で90（歳）になります。元気です、おかげさまで」と話し、観客を驚かせた。

　香葉子さんは1945年3月の東京大空襲で家族6人を失い戦災孤児となった。この日は当時を振り返り、自身の体験を語った。

　コンサートでは自身が作詞した楽曲「ババちゃまたちは伝えます」を披露。幼稚園生や元宝塚花組トップスターで女優の高汐巴ら出演者によって日本語、中国語、英語で歌われ「私の心は本当に幸せで胸いっぱいになりました」と笑顔で話した。

　年々と戦争体験者が少なくなっているが「こんな悲しい思いは2度と子供たちにはさせたくない。生きている限り、このように公の場所じゃなくても、町内の人、近所の人、来る人たちでもいい、そういう人たちだけでも私の体験や戦争の悲しさ、苦しさ、辛さを、それを伝えていかなくちゃいけない」と力を込めた。