「どうする家康」初大河・岡崎体育「ダメ元」提案→追加された台詞とは?ネット号泣 強右衛門の手を強調

[ 2023年6月9日 11:30 ]

大河ドラマ「どうする家康」第21話。徳川家臣に「汚い手で触るな!」と叱責された鳥居強右衛門(岡崎体育)は…(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は今月4日、第21回が放送され、奥平家臣・鳥居強右衛門(とりい・すねえもん)が長篠城を救うため、壮絶な最期を迎えた。名もなきヒーローの忠義と戦国版「走れメロス」に、号泣の視聴者が続出。SNS上で大反響を呼んだ。強右衛門役を熱演したシンガーソングライターの岡崎体育(33)は大河初出演&時代劇初挑戦。撮影の舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第21回は「長篠を救え!」。織田・徳川の援軍が来ると伝えるため、岡崎から長篠に舞い戻った鳥居強右衛門(岡崎体育)。武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)に脅され、一度は嘘をつくものの、亀姫(當真あみ)の笑顔と手のぬくもりを思い出し、翻意。「徳川様はすぐに参らっせるぞ!織田様の大軍勢と一緒じゃ!皆の衆、まあちいとの辛抱じゃ!持ちこたえろ!持ちこたえるんじゃ!」――。磔(はりつけ)にされると、主君・奥平信昌(白洲迅)らが泣き叫ぶ中、武田兵の槍が強右衛門の体を貫いた。

 鳥居強右衛門が磔にされた姿を描いたとされる旗指物「落合左平次道次背旗(おちあいさへいじみちつぐせばた)」や絵図「鳥居勝商磔殺之図(とりいかつあきたくさつのず)」が有名。今作は逸話に沿い、凄まじい散り際が描かれた。

 放送終了後(6月4日午後9時)には「強右衛門」がツイッターの世界トレンド6位、「岡崎体育」が同8位に入るなど、インターネット上の話題を集めた。

 メーンの音楽活動に加え、2018年度後期のNHK連続テレビ小説「まんぷく」、22年1月期のTBS日曜劇場「DCU」など俳優の顔も持つ。

 「強右衛門の子孫の方やファンの皆さんに恥じないようなお芝居ができるかな、とプレッシャーもあったんですが、自分だったら今回の“ろくでなし強右衛門”をどういうふうに演じようかな、とワクワクする気持ちの方が強かったと思います」。アドリブも含め、より精力的に挑んだ。

 この回の序盤、亀姫(當真あみ)が手のひらに収まらない大きな握り飯を作っているシーン。徳川家臣に怪しまれた強右衛門は「本当でございます。本当に長篠から参ったんでございます」としがみつこうとしたものの、かわされ「汚い手で触るな!」と叱責された。

 この相手役の台詞「汚い手で触るな!」は脚本にはなく、岡崎の提案で追加された。

 「鳥居強右衛門の汚い手を握ってくれるのは、殿(奥平信昌)と亀姫の2人だけなんですよね。なので、汚さを強調させるために、台詞を一言、付け足していただきました。最初は家康の家来にパッとはねのけられるだけだったんですけど、もっと手に言及してほしいな、と。『汚い手で触るな!』と言われた後、悲しげに自分の手を見つめるんですが、そのお芝居のためにも一言欲しいとお願いしました。流石に調子に乗りすぎたなと思いましたけど、一からお芝居を学んだわけでもない自分が大河ドラマに呼んでいただいたからには、期待に応えたくて。ダメ元でも、まずは何でもトライしてみようと考えていました」

 第21回の演出・川上剛監督も、岡崎のアイデアを歓迎。「フィーリングの合う監督さんで、本当にありがたかったです。俳優業もやらせていただく身として、より主体的に取り組めたのは、一つ成長できた部分かなと思います」と感謝した。

 「走れ 走れ 強右衛門」などと大河異色の“キャラソン”(キャラクターソング)も披露。走って泳いで歌ってと八面六臂の“岡崎体育祭り”。一夜限りの登場となったが、強烈な印象を刻み込んだ。

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