勝村政信「サッカーは生活そのもの 80歳まで蹴ることができたら」 競技目線で覚えた演劇

[ 2023年6月9日 04:50 ]

サッカーボールを手に笑顔の勝村政信(撮影・沢田 明徳)
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 著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。俳優の勝村政信さん(59)は「サッカーは僕にとって生活なんです」と言います。名バイプレーヤーとしてドラマで見ないことはないほど数多くの作品に出演し、幅広い役を演じ分けている勝村さんにとって、サッカーは切り離せない存在でした。そのワケとは――。(構成・佐藤 萌花)

 僕にとってサッカーは「生活そのもの」なんです。「あなたにとってサッカーとは?」とか、そういう質問自体が分からないくらい。生活になっているので、練習に行くのが当たり前だし、何も考えないですね。

 練習するのは木曜日の朝9時から。98年に日本が初めてW杯(フランス大会)に出た時に影響されて98年からいまだに、先輩がつくったチームで練習を続けています。今は2時間ですが、かつては4時間ほどやっていました。水曜日は大人が集まってミニゲームをしていて、僕が最年長ですね。ほかにも仲間のクラブチームの小学生カテゴリーやユースでも練習しています。大会にも出ていた少し前までは週4日、今は2日くらい毎週欠かさず行きます。

 小学生の時は野球少年で、実は野球の方がうまいんですよ。なんでサッカーを始めたのか分からない(笑い)。中学生からサッカー部で、見るのもやるのも、今でも楽しいですからね。サッカーを長年していて健康の実感はあります。還暦に近くなった今でも普通に4時間できているし、体形も変わらず太っていないし、まだ動けている。やはり健康のためにもいいんだね。

 あとはコミュニティーが生まれています。サッカー仲間が小学生から80歳くらいまでいるんです。高校に行って、部活動の練習に参加して教えていただいて、高校生もチームメート。東南アジア、ヨーロッパにも仲間がいるので、世界にもつながっています。

 サッカーと演技ってとても似ていて、ほとんど同じだと思っています。昔から演劇なんて興味なかったんです。だからサッカー目線で芝居を考えることで演劇を覚えました。そして演劇目線でサッカーを見て、ともにビルドアップしています。演劇の勉強会を開いた時はボールを使ってサッカーの体の動かし方を教えて、演劇での体の動かし方に生かしてもらいました。一つで、ものを考えると広がりが少なくて選択肢も出てこないけど、逆の立場で考えるのは大事。そうして違うフィルターを通すと、別のものが見えてきます。

 昔から抱負はないとずっと言い続けていたんだけど、今は「ピンピンコロリ」が理想かな。でも200歳まで生きるから(笑い)。今年還暦になるんで、余命があと140年ぐらいだと思うんですよ(笑い)。今、オーバー80の大先輩たちが試合とかをやっているんです。80歳のおじいちゃんたちですよ。だから僕も80歳までは球を蹴ることができていたらいいなと思っています。40代の後輩たちが僕を目標にしているようで。人体実験みたいなものですが「勝村が何歳までできるのか」というところをみんな目安にしているみたいです(笑い)。なので僕も挑戦し続けます。

 ≪福士蒼汰とは「本当の親子みたい」≫テレビ東京ドラマ「弁護士ソドム」(金曜後8・00)では福士蒼汰(30)が演じる主人公の父親を好演している。「主人公がなぜ詐欺師たちを守るような弁護士になったのか。その鍵を握るのが両親。後半に向けて、ガッとその理由が分かってくる」と見どころを語った。続けて「台本とともに僕も成長してきました。福士君とはドラマ共演が3、4回目で本当の親子みたいだと思います」と振り返った。


 ◇勝村 政信(かつむら・まさのぶ)1963年(昭38)7月21日生まれ、埼玉県出身の59歳。ニナガワスタジオ出身。NHK「大岡越前」シリーズやテレビ朝日「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなど話題作に出演。テレビ東京のサッカー番組「FOOT×BRAIN」(土曜深夜0・25)で12年間MCを務めている。

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