亀井正貴弁護士 スシロー6700万円提訴に「少年といっても損害賠償の支払いから逃れることは」

[ 2023年6月9日 09:35 ]

東京・六本木のテレビ朝日
Photo By スポニチ

 元大阪地検検事の亀井正貴弁護士が9日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)で、大手回転ずしチェーン「スシロー」の岐阜市内の店舗で客の少年が卓上のしょうゆ差しの注ぎ口をなめる動画が拡散した問題で、スシローを運営する「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)が岐阜県の少年に対し約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したことについてコメントした。

 注ぎ口をなめる動画はSNS上で拡散され、その後、客が大幅に減少した。親会社の株価に影響し、時価総額は一時160億円以上下落したとされる。スシロー側は岐阜の店舗だけでなく、全国に600以上ある店舗の衛生管理に疑念を生じさせ、多くの客に著しい不快感を与えたと主張。客足が遠のいたとして得られるはずだった売り上げの他、株価下落や会社の信用低下に伴う損害金の支払いを求めた。迷惑行為を防ぐため全国の店舗でアクリル板を設置する対策も進めており、損害は9000万円程度に膨らむ見通し。このため請求額をさらに増やす可能性もあるとしている。一方、少年側は、動画は友人間で共有するつもりだったため、拡散の意図はなかったと反論。回転ずし業界では他店との競争が激しく、客足の減少と迷惑行為との因果関係は不明だと主張している。

 亀井氏は、少年に支払う能力がない場合について「少年といっても損害賠償の支払いから逃れることはできないので、何年かけてでも支払うことになる」とし、「今回スシロー側は請求額を回収できない可能性があるため、和解した上で一定金額を支払ってもらい残りは免除という形で決着する可能性も」とコメントした。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年6月9日のニュース