王将戦第5局2日目スタート 封じ手は「5三同王」 局面は終盤の入り口

[ 2023年2月26日 09:06 ]

<第72期ALSOK杯王将戦 第5局第2日>正立会人の福崎九段(左)によって封じ手が開封され、指す羽生九段。手前右は藤井王将(撮影・河野 光希)
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 将棋の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第5局が26日午前9時、前日から行われている島根県大田市の「さんべ荘」で再開された。

 午前8時48分、藤井と羽生がほぼ同時に対局室に入室。1分後には対局1日目の指し手を再現した。羽生が1日目に封じた48手目を、立会人の福崎文吾九段九段(63)が開封。封じ手は「5三同王」だった。

 史上最年少5冠の藤井と、永世7冠の資格を持つ羽生による世紀の対決の第5局。後手の羽生が誘導する形で、「横歩取り」の展開となった。後手横歩取りが十八番の羽生、そして先手横歩取り12連勝中の藤井のぶつかり合い。序盤から大駒の交換が行われ、お互い王の守りも薄い。緊迫した空気の中、藤井が2時間の長考で41手目▲4五桂と指し、さらに激しい攻め合いに突入。1日目を終え、副立会人の西川和宏六段(36)は「1日目は藤井王将の左右の桂の使い方が、シンプルだけど効率的で印象に残った」と話していた。すでに局面は終盤の入り口。2日目は桂馬の損得がポイントとなりそうだ。

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