立会人・福崎文吾九段「姫を守る!」須佐之男命になりきり撮影 王将戦大田対局で勇ましい姿

[ 2023年2月26日 05:15 ]

第72期ALSOK杯王将戦第5局第1日 ( 2023年2月25日    島根県大田市「さんべ荘」 )

剣を手に姫を助けた正立会人の福崎九段(撮影・河野 光希)
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 立会人の福崎文吾九段(63)が神話の国・島根で奉られる神、須佐之男命(すさのおのみこと)になりきった。刀を手に「姫を守る!」とポーズまで提案するなど、ノリノリで撮影。八岐大蛇(やまたのおろち)に立ち向かうかの如く、勇ましい姿を見せた。

 相手の意表を突く指し回しで“妖刀”の異名を持つ福崎だが、藤井の41手目▲4五桂には「全然思いつかんかった!」と驚く。序盤から大駒交換の激しい攻め合いは、さらにハードな展開へ。「乱闘の空中戦で、お互い迷いながら指しているはず」と予想。体操競技に例えると「鉄棒の最後の着地がピタッと止まれるか、ラストスパートのぐるぐる中ですな」と話した。

 勝負はすでに終盤に差し掛かりつつある。「封じ手は△5三同王か△5三同角の二択。ここが分かれ道になると思うので、封を開けるのが楽しみ」とニヤリ。熱戦の大一番に、興奮冷めやらぬ様子だった。 (小田切 葉月)

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