【王将戦第5局】藤井王将「負けもあると思った」 羽生九段との大熱戦“勝因”は「終盤に桂馬を取った手」

[ 2023年2月26日 19:35 ]

<第72期ALSOK杯王将戦 第5局第2日>感想戦で対局を振り返る藤井聡太王将(右)と羽生善治九段(撮影・河野 光希)
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社ほか主催)第5局は、25、26の両日、島根県大田市の「さんべ荘」で指され、藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が羽生善治九段(52)に勝利。通算成績3勝2敗とし、タイトル防衛に王手をかけた。

 藤井は対局後、75分の長考後に5三銀を打った手について聞かれ「手が広いと思ったのですが、全くいい攻め方が分からなかった」とコメント。一時は形成が不利と見られる展開に「5三銀が空振ってしまっている形で、考えていても苦しい変化が多いのかなと思いました。負けることもあると思っていたので、この5三銀の局面がどうかなと考えていました」と頭を悩ませていたことを明かした。

 終盤の大熱戦を制した“要因”となった場面については「(終盤)4五銀で桂馬を取った手が詰めにつながっているので、その辺りが大きかったのかなと思います」とコメント。3月11、12日に予定される第6局へ向けては「意識せずにもう一回頑張りたいと思います」と答えた。

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