笑福亭笑瓶さん死去 爆笑問題が感謝「優しい笑顔でいつも輪に入れてくれた」

[ 2023年2月26日 19:00 ]

<笑福亭笑瓶さん通夜>弔問に訪れ質問に答える爆笑問題(田中裕二と太田光)(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 22日に急性大動脈解離のため66歳で死去した、落語家でタレントの笑福亭笑瓶さん(しょうふくてい・しょうへい、本名渡士洋=とし・ひろし)さんの通夜が26日、東京・築地本願寺でしめやかに営まれ、お笑いコンビ「爆笑問題」太田光(57)田中裕二(58)がそろって参列した。

 笑瓶さんは、2人がかつて所属した太田プロの大先輩。参列後、取材に応じた太田は「笑瓶師匠は太田プロで、僕らが新人の時に、緊張してみんな一緒の楽屋だけど中は入れずにいた時に、優しい笑顔でいつも輪に入れてくれるのが笑瓶さんだった。お世話になりましたね」と、笑瓶さんのありし日の人柄をしのんだ。

 コンビはその後、事務所を退所。太田は「やめちゃって、そこからはほとんどお会いしていない」というが、田中は「何回かゴルフには行かせてもらった」と、笑瓶さんが大好きだったゴルフでラウンドをともにしたことを明かした。

 祭壇には「本当にありがとうございます」(太田)「お世話になりました」(田中)と、シンプルにお別れの言葉を口にしたという。遺影はトレードマークの黄色いめがね姿で、太田は「カジュアルな黄色いめがねで、こういう場面に一番似合わないような(写真だった)」と、明るい笑顔に胸が詰まる思いだったという。

 太田プロ所属芸人では昨年5月、「ダチョウ倶楽部」上島竜兵さんが死去した。太田は「ホントに昔からの知り合いなので、上島さんもそうですけど、昔お世話になった人たちが亡くなって。これから共演できるのかなと思っていたのに…」と無念さを募らせた。

 突然の悲報だった。関係者によると、笑瓶さんは21日午前に自宅で倒れた。すぐに救急搬送され、大動脈解離と診断された。懸命の治療を受けたものの、状況は好転せず。22日午前に家族に見守られながら、静かに息を引き取った。16日にはレギュラー出演するBS―TBS「噂の!東京マガジン」の収録に参加したばかりだった。師匠の笑福亭鶴瓶は連絡を受け、笑瓶さんが緊急搬送された病院へ駆けつけて最後の対面をしていた。

 笑瓶さんは15年に千葉県でゴルフをプレー中、同じ急性大動脈解離を発症。ドクターヘリで病院に運ばれていた。ヘビースモーカーだったが、それ以来たばこをやめ、食生活に気を遣うなど、健康第一の生活を送っていた。

 通夜には「噂の!東京マガジン」の盟友であるフリーアナウンサー森本毅郎、小島奈津子、お笑いコンビ「Take2」深沢邦之、タレント山口良一、清水国明らが参列。お笑い界からも西川きよし、「爆笑問題」、土田晃之、松村邦洋、「デンジャラス」ノッチらが出席。その他、高島礼子、彦摩呂、島崎和歌子らも笑瓶さんと悲しみの対面を果たした。

 葬儀・告別式は27日、同所で営まれる。

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月26日のニュース