笑福亭笑瓶さん通夜 命の恩人に感謝してから天国へ…師匠・鶴瓶「それで逝ったから、不思議だね」

[ 2023年2月26日 21:07 ]

<笑福亭笑瓶さん通夜>弔問に訪れた笑福亭鶴瓶(撮影・会津 智海)
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 22日に急性大動脈解離のため66歳で死去した、落語家でタレントの笑福亭笑瓶さん(しょうふくてい・しょうへい、本名渡士洋=とし・ひろし)さんの通夜が26日、東京・築地本願寺でしめやかに営まれ、師匠の笑福亭鶴瓶(71)がありし日の故人をしのんだ。

 笑瓶さんは鶴瓶にとって、1980年に自身が最初に取った弟子。当時はお互い20代で、「師弟関係というより、友達みたいですから。ええやつですよ。すてきなやつでした。師匠が褒めるのはおかしいですけど」というほど、師弟関係を超えた仲良しだった。

 笑瓶さんは2015年に千葉県でゴルフをプレー中、同じ急性大動脈解離を発症。ドクターヘリで病院に運ばれていた。鶴瓶は昨年、笑瓶さんとゴルフに行った際、偶然の出来事があったことを明かした。「去年、変な話、倒れたゴルフ場に行ったんですよ。そばでずっと立ってはる女の方がいたので、“写真(を撮りたい)ですか?”と聞いたら、その方が7年前にドクターヘリを呼んだ方やったんです。え?ってなって」。笑瓶さんはその人の顔を覚えていなかったそうで、「ちゃんと(お礼を)言えて良かった」と話していたという。命の恩人にしっかり感謝の言葉を伝えて逝った笑瓶さんに、鶴瓶は「それで逝ったから、不思議だね」とつぶやいた。

 関係者によると、笑瓶さんは21日午前に自宅で倒れた。すぐに救急搬送され、大動脈解離と診断された。懸命の治療を受けたものの、状況は好転せず。22日午前に家族に見守られながら、静かに息を引き取った。鶴瓶は連絡を受けて病院へ駆けつけ、笑瓶さんと最後の対面をしていた。「ECMO(エクモ)を外す時に“会いたい”って言って、お願いして。その時にはもう心臓が止まってましたから。その前に覚悟しましたけどね」と寂しそうに振り返った。

 8年前の大病以来、笑瓶さんはたばこをやめ、食生活に気を遣うなど、健康第一の生活を送っていた。16日にはレギュラー出演するBS―TBS「噂の!東京マガジン」の収録に参加したばかりで、突然の悲報だった。

 通夜には笑瓶さんが長年出演したBS―TBS「噂の!東京マガジン」で共演した、フリーアナウンサー森本毅郎、小島奈津子、お笑いコンビ「Take2」深沢邦之、タレント山口良一、清水国明、風見しんごらが参列。お笑い界からも西川きよし、「爆笑問題」、土田晃之、松村邦洋、松本明子、山田雅人、「NON STYLE」井上裕介、「COWCOW」、「デンジャラス」ノッチらが出席。その他、高島礼子、ラサール石井、彦摩呂、島崎和歌子ら約400人が参列し、笑瓶さんと悲しみの対面を果たした。

 葬儀・告別式は27日、同所で営まれる。

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