「どうする家康」合う仮面なく…北川景子の顔が小さすぎた!お市の方が鮮烈初登場 自ら破談も涙 演出絶賛

[ 2023年2月2日 10:30 ]

大河ドラマ「どうする家康」第4話。自ら破談を切り出したお市の方(北川景子)だったが…(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は今月29日、第4回が放送され、主人公・松平元康(のちの徳川家康)が織田信長の妹・お市の方が鮮烈初登場。女優の北川景子(36)が凛々しさと乙女心を体現し、いきなりインターネット上で大反響を呼んだ。チーフ演出の村橋直樹監督に撮影の舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河“初出演”にして初主演となる。

 第4回は「清須でどうする!」。永禄5年(1562年)1月、松平元康(松本潤)は織田信長(岡田准一)が待つ尾張・清須城に到着し…という展開。

 織田の人質だった幼き頃以来の対面。再会のあいさつ代わりに、元康は信長と相撲を取ることに。信長に軍配が上がると、もう一人、相手が現れた。木製の薙刀を手にした“仮面武者”。白熱の攻防の末、仮面が外れると、それは信長の妹・お市の方(北川景子)だった。15年前、男勝りな少女だった市との再会。「お久しゅうございます。竹殿」――。

 2人は馬に乗り、高台へ。栄える清須の町を見下ろした。市は「乱世とは、真に愉快な世であることよ」「力さえあれば、何でも手に入る。力さえあれば、どんなに大きな夢も描ける。愉快この上ない。ただし、男であればな…」。松平は織田と盟約を結ぶ。両家の結びつきを強めるため、信長は市を娶(めと)れと命じた。

 しかし、今川氏真(溝端淳平)からの文には「今川に戻らなければ、関口家は皆殺し」。血で「たすけて せな」と書かれた紙と壊れた木彫りの兎も…。元康は拳を床に何度も叩きつけた。

 最愛の妻・瀬名(有村架純)の危機に、元康が破談を申し出ようとすると、市も「やはり嫌です。兄の言いつけとはいえ、元康殿のようなか弱き男の妻となるのは、やはり嫌じゃ。この話、お断り申し上げたい」。元康に背を向けた市の目には涙。振り返り、元康に近寄ると「竹殿、申したはずです。この世は力だと。欲しい物は、力で奪い取るのです」と背中を押した。

 元康は信長が向けた刀を握り「元康、今川領をことごとく切り取り、今川を滅ぼしまする!そして、我が妻と子をこの手で取り返しまする。ご異存、おありでございましょうや」。右手からは血が流れる。“血染めの決意”だった。

 信長は市に「どんな気分じゃ。初めて男にそっぽを向かれた気持ちは。しかも恋い焦がれた男に」。幼少期、川に飛び込み、溺れた市を救ったのが元康(竹千代)だった。市は信長に「(元康を)大切になさいませ。兄上が心から信を置けるお方は、あの方お一人かもしれませぬから」――。松平と今川の大戦が始まる。

 “仮面武者”や元康が“初恋相手”は、ドラマオリジナルのストーリー展開。SNS上には「恋い焦がれてたんだ、家康に。まさか!」「お市、歴代大河随一の男前な乙女だよなぁ」「こんな過去エピ…!胸キュンやんけ…!」などの声も上がった。

 村橋監督は「衣装合わせで仮面を選んでいたら、北川さんの顔が小さすぎて、うまくはまる仮面が見つからなかったのです。結局、顔を採寸して仮面を一から彫ることになり、撮影ではそれを使っています」と明かし、自ら破談を申し出る演技が「深く印象に残っています」と振り返った。

 「『元康を慮って結婚話を白紙に戻す』という表の顔と『心の底では元康との結婚を望んでいる』という裏の顔。その両方を視聴者にだけには見せたいという意図で、一度元康から背を向けて離れる、という動きを提案しました。そのまま映像に残っていますが、背を向けて、あのシーンにいる全員から顔が見えていないカットだけは涙をこらえるために目の周りが赤く染まっていて、再び振り向いて元康に言葉を掛ける時は、それが消えて元の気丈な表情に戻っている。まさにお市の表の顔と裏の顔を瞬間で表現してくれていました。こちらが何か投げれば表現として返してくれる、素晴らしい女優さんだと思います」と絶賛。今後も信長・秀吉・家康をつなぐ“運命の女”として期待が高まる。

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