NHK会長　NetflixのNHKコンテンツにCM問題「率直に言うと大変遺憾」　協議を継続中

東京・渋谷のNHK社屋
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　NHKの前田晃伸会長が1日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、米国の動画配信サイト「Netflix」でNHKコンテンツにCMが流れていた問題について言及した。

　前田会長は「新しいサービスが開始する直前に連絡があって、詳細な説明がないまま広告付きプランが始まった。率直に言うと大変遺憾」とコメント。「2015年からコンテンツを提供してきたが、NHKとして初めて対応を迫られるケースとなった。メディアを取り巻く変化のスピードが速いということだが、しっかりと考えていかなければならない」と話し、記者から「現在も配信は続いていて、広告はついていない状況。この状態では、実施基準に抵触する可能性はないのか」と質問されると、前田会長は「それはないと思います」と答えた。Netflixと協議を続けていることを明かし、「中身について合意しない限りはこれが続いていく。あとは（契約を）解除するしかない」と話した。

　対応が遅かったのでは？との意見には「Netflixの本社はアメリカ。コミュニケーションがうまくとれないまま時間がたった。その後は迅速に対応した」とした。

　また、メディア戦略本部担当者は「引き続き協議は続けている。NHKの実施基準に沿う形にしてほしいと言っている」と説明した。

　「Netflix」は11月からCM付きの低料金プランを開始。NHKの提供番組にもCMが流れ始めたことで、同局が配信停止を求めている。現在「CMが停止中」であるとしている。