「パリ人肉事件」佐川一政氏死去 73歳 肺炎のため 作家としても活動 弟・佐川純氏らが報告

[ 2022年12月1日 20:44 ]

 フランス留学中の1981年に「パリ人肉事件」を引き起こし、世界を震撼させ、その後、作家としても活動した佐川一政(さがわ・いっせい)さんが11月24日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。73歳。神戸市出身。1日、弟・佐川純の著書「カニバの弟」の出版社が公式サイトで報告した。

 留学生のオランダ人女性を自宅に招いて射殺し、その遺体を食してしまったという猟奇的な事件。精神鑑定の結果、「心神喪失状態」として不起訴処分となり、84年に日本に送還。「霧の中」「新宿ガイジンハウス」などの著作を執筆するなどした。

 劇作家・唐十郎氏が佐川さんと文通した手紙を小説にした「佐川君からの手紙」が82年、芥川賞を受賞。2019年にはドキュメンタリー映画「カニバ パリ人肉事件38年目の真実」が公開された。遺族によると、脳梗塞を患った後、近年は療養中だった。

 発表は以下の通り。

 佐川一政氏が2022年11月24日に永眠しました。享年73歳。死因は肺炎。本日、かわさき北部斎苑にて荼毘に付されましたことをご報告いたします。氏のご冥福を心よりお祈りいたします。

 2022年12月1日 友人代表「東京キララ社特殊顧問」根本敬

 本日、兄の葬儀が執り行われました。ご時世柄、身内だけの葬儀でした。お世話になった方々へは申し訳ありませんが、今後もお別れ会等の予定はございません。生前のご厚誼に深く感謝し、厚く御礼申し上げます。

 2022年12月1日 親族代表「カニバの弟」佐川純

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