黒島結菜「ちむどんどんすることが一番大切」撮影1年「今は寂しい」実は人見知り 暢子としての自分が好き

[ 2022年9月24日 08:15 ]

黒島結菜がヒロインを務める連続テレビ小説「ちむどんどん」も、いよいよ最終週へ(C)NHK
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 女優の黒島結菜(25)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)も残り1週間と大詰め。クライマックスの最終週(第25週、26~30日)を前に、黒島が同局を通じて“ラストコメント”。約11カ月の撮影を振り返り、今作への思いを明かした。

 朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を執筆。今年、本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4兄妹、本土復帰からの歩みを描く。

 ドラマ自体は昨年9月にクランクイン。黒島は昨年10月5日に撮入。8月31日にクランクアップを迎え。長丁場を無事完走した。

 最終週は「やんばる!ちむどんどん!」。暢子(黒島)は沖縄やんばるに移住。毎日の畑仕事が楽しくてたまらない。和彦(宮沢氷魚)も健彦(三田一颯)もやんばる暮らしを満喫、歌子(上白石萌歌)は無事に智(前田公輝)と結婚した。暢子は地元野菜などを生かし、食堂を開きたいと思いつく。そんな中、東京から「アッラ・フォンターナ」のオーナー・房子(原田美枝子)が現れる。房子の用件は意外なものだった。そして、順調に見えた比嘉家に、思いもしなかった大きな災いが…という展開。

 ――準備期間も含めると約1年間にわたる「ちむどんどん」の撮影が終わり、ついに最終週の放送直前に。今の気持ちは?

 【黒島】振り返ってみると、大変だったこと、楽しかったこと、いろいろなことがあった1年間でしたが、あっという間でした。「ちむどんどん」は食べることの大切さ、命のありがたみ、戦争の記憶など、今、世界中が大変な時期だからこそ忘れてはいけないことがたくさん詰まっていた作品だと思います。私の地元・沖縄の家族の話で、みんなでおいしいものを食べると幸せになれる、日々の何気ないものの大切さを私も改めて気づかされました。また、暢子を演じてきて『ちむどんどんすることが一番大切』と感じました。今の時代、先のことを考えて不安な時もあるけれど、自分が何に一番心が躍るか、何にワクワクするか、何にときめくかを大切にしていきたいです。視聴者の皆さまにも、この気持ちが伝わったら、うれしいです。

 ――撮影を経て、自身に変化は?

 【黒島】撮影期間中は、暢子の前向きで明るくて、「ありがとう」と「ごめんなさい」を言えて、周りのみんなに愛されている役柄が引っ張ってくれました。今までの私自身は人見知りだったのですが、暢子のキャラクターの力を借りて、共演者やスタッフの皆さんとも楽しく過ごすことができました。家族といる時、友達のいる時など、過ごすシチュエーションによって違う面が人それぞれあると思うのですが、自分にはこんな一面があるのか、ということをこの1年間で知りました。暢子として過ごしてきた自分のことがとても好きだったので、撮影が終わった今は寂しいです。

 ――最終週に向けてメッセージを。

 【黒島】暢子や比嘉家のみんなの人生には、まだまだ山あり谷ありで、いろいろなことが起こります。新たなトラブルだったり、改めて思い直さなくてはいけないことがあったり、毎日、これからどうなるんだろうという出来事がある1週間ですが、すべて楽しんでいただけたら、うれしいです。

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