「麒麟」田村 極貧だった高校時代 バスケ部の恩師からもらったシューズが盗まれるも… 成人後は恩返し

[ 2022年9月24日 17:29 ]

麒麟の田村裕
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 お笑いコンビ「麒麟」の田村裕(43)が23日深夜放送のABCラジオ「東野幸治のホンモノラジオ」(金曜深夜1・00)にゲスト出演。高校時代のクラブ活動での思い出を明かした。

 バスケ好きとして知られる田村は、パーソナリティーの東野幸治から「学生時代からずっとやってたの?」と聞かれると、「そうです。小、中、高やって。8年間」と振り返った。

 田村は著書「ホームレス中学生」でも描かれているように、中学時代に一家離散を経験。東野から「高校時代は(クラブ活動は)できたの?バスケシューズとかさ、ウエアとか買えたの?」と振られると、バスケ部の顧問の先生が「僕の生い立ちとかを分かって、こっそり毎回試合で遠征に行くんやったら“交通費大丈夫かと”、“今月はヤバいです”って言ったら“じゃあこれで行け”って(お金を)。靴の状態とかも常に確認して、“お前きょうからこれ履け”って言って、先生がご自身で大学時代履いてた質のいい高い靴があるんですけど、そんなんを“本当にお前に期待してるから”っていうことでくれるんですよ」と明かした。

 東野が「期待に沿えるの?」と尋ねると、田村は「正直僕は学校で3番目ぐらいの実力やったんですよ。一応主力ではあったんです」と告白。強豪校だったのかと聞かれると、「いえ、全然ですけど。(大阪府の)北地区でベスト32が最高なんですけど」。東野が「しょっぱ過ぎるで」とツッコむと、「でも歴代最強やったんですよ。先生も期待してたんですよ」と力説した。

 「でもアシックスの凄いシューズやったんです。ポイントゲッターっていう。高い。カンガルー皮の」と田村。だが、当時はマイケル・ジョーダンの活躍でナイキのバスケットシューズが大人気で盗難にあうこともあったとし、「悪い奴たちはバスケ部の部室に行けばバッシュがあるって分かってるんですよ。だから夜中に忍び込まれて、根こそぎバッシュが取られて。先生の思い出の詰まった、全然はやりと関係ないポイントゲッターも取られたんですよ」と回顧した。

 「こんな悲しい事あります?流行ってないんですよ」と話した田村だが、「先生はしゃあないから次の靴をくれて。たぶん先生の思い出がどんどん減っていったという。申し訳なさすぎた」と先生に感謝した。

 東野が「最終的には先生にも恩返しできたっていうところ?」と尋ねると、田村は「そうですね。この世界に入っていろいろやって、『ホームレス中学生』でお金が入った時に、本と、先生に旅行を」プレゼントしたと語った。「先生は“いらん”って言ったけど、“これは僕の気持ちなんでということで。いつの日かと思ってやってきたんで”と言って」と照れたように続けた。
 

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2022年9月24日のニュース