女子バレー復活へ 新生日本代表を託された古賀主将 木村沙織さんの教え胸に理想のチーム像へ

[ 2022年9月24日 10:00 ]

24日放送「バース・デイ」は女子バレー日本代表の再建を託された古賀主将に密着した(C)TBS
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 24日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)はバレーボール女子日本代表で主将を務める古賀紗理那(26=NEC)に密着した。

 5月上旬にパリ五輪に向けて始動した女子バレーボール日本代表。その候補メンバーは23人中10人が代表初選出の平均年齢は24・4歳でほとんどが国際大会未経験の選手たちだった。

 大胆な世代交代。その裏にあったのが5年ぶりに監督となった真鍋氏の強い危機感。「予選を戦って勝ち抜かないとパリ五輪には行けない。もし、行けないことがあれば女子バレーがマイナースポーツになる」と、五輪の成績がそのまま人気に直結してしまうからだ。

 12年のロンドン五輪で28年ぶりとなる銅メダルを獲得。すると、帰国した選手たちを一目見ようと公開練習の会場に多くの人が訪れた。だが、昨年7月の東京五輪では直前の世界ランク5位でメダル獲得を期待されたものの、結果は1勝しかできずに予選敗退。女子バレーの存在感は他競技のメダルラッシュに埋もれてしまった。

 女子バレーの復活をかけ、新生日本代表が目指すのはパリ五輪でのメダル獲得。その新チームの鍵を握るのが新主将の古賀。メンバー23人の中で東京五輪を経験しているのはわずか5人。国際大会の経験が少ない若手を古賀が主将兼エースとしてチームを引っ張っていく。

 古賀主将は積極的にチームメイトに声をかける姿があった。「とにかく、喋るチームがいいなと思っていて。会話もそうだし、コート内での声、大きい声出したり、指示とかが飛び交うようなチームがいい」と理想のチーム像があった。目指すチーム像に大きな影響を与えていたのは日本代表のレジェンド・木村沙織さんだった。

 古賀主将がつける背番号「3」は木村さんが代表でも背負った番号。2人が主将となった境遇は似ており、当時26歳でリオ五輪を目指す新チームの主将となった木村さん。高校2年生で16歳だった古賀をはじめ、44人中23人が代表初選出の若手中心だった。世界で戦えるチームにするため、木村さんは選手同士での話し合いを重要視し、若手の成長へつなげた。

 あれから6年。木村さんと同じく26歳で若手を導く立場となった古賀主将は「チームが同じ方向を向くってすごい大事だなって勉強させてもらった。プレーで見せるのもそうですけど、練習中のコミュニケーションを大切にしていきたい」と当時学んだことを実践していた。

 厳しいサバイバルを勝ち残ったメンバー14人で臨むのはオランダのポーランドで9月23日から開催される4年に1度の国際大会「世界バレー」。大会前に行われた出場国との前哨戦では古賀主将をはじめとするアタッカー陣が活躍して6連勝と最高の状態で本番を迎える。女子バレー復活の期待を背負う古賀主将ら日本代表は25日に初戦コロンビアと戦う。

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2022年9月24日のニュース