藤井王位が20歳誕生日に決意表明…今後5年間で棋士人生最大のパフォーマンスを! 王位戦第3局検分で

[ 2022年7月19日 19:04 ]

王位戦第3局の対局場検分に臨む藤井聡太王位(右)と豊島将之九段(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王位(20)=王将、竜王、叡王、棋聖含めて5冠=が挑戦者に豊島将之九段(32)を迎える第63期王位戦7番勝負第3局の対局場検分が19日、神戸市の旅館「中の坊瑞苑」で行われた。

 藤井はこの日が20歳の誕生日。検分後の取材に、「過去の棋士を見ると20代半ばまでに活躍された方が多く、自分にとっても大事。実力を高められるように頑張っていきたい」と意気込みを示した。念頭には96年、当時の全7冠を25歳で独占した羽生善治九段(51)らがいると見られ、最年少5冠に甘んじない成長への意欲を言葉にした。

 対局は20、21日に同所で指される。対戦成績は1勝1敗。

 会見では20歳で解禁になる飲酒についても聞かれたが、「対局がありますので」と苦笑い。「すぐに、ということではない。今まで通り臨みたい」と冷静に応対した。この日公開された、藤井がCM出演するサントリー食品インターナショナルのネット動画では、女優の芦田愛菜(18)と対談した。

 動画では20歳になってやってみたいことについて、「お酒を一口飲んでみたい。色々少しずつ」と控えめに表明。これができたら大人と思うことについては「気遣い。自分にはできない」と苦笑いすると共に、憧れの人物に谷川浩司十七世名人(60)と羽生を挙げ、「将棋だけじゃなく立ち振る舞いが素晴らしく、尊敬している。見習うところが多い」と語った。

 また、理想の将棋について、「お互いにいい手を指し続けると、互角の局面が続くと思う。ずっと互角で進む将棋を目指したいし、互角で進むとどんな局面になるのか見てみたい」と熱く語る場面もあった。

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2022年7月19日のニュース