八代英輝弁護士 山上容疑者に犯行動機を「母親離れできていない」と推察

[ 2022年7月19日 13:52 ]

八代英輝弁護士
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 弁護士の八代英輝氏(57)が19日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に生出演。安倍晋三元首相が8日に奈良市内で参院選の応援演説中に銃撃され、死亡した事件で殺人容疑で送検された無職、山上徹也容疑者(41)について言及した。

 番組では山上容疑者のものとみられるツイッターの投稿内容を紹介。「憎むのは統一教会だけだ」などと世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みを投稿していたとみられることを取り上げた。

 八代氏は「山上容疑者がいろんなことを書きつづっていたのを見る以前は、統一教会に対して一定の社会的な義憤、勧誘方法であったり献金の手法であったり、多くの家族が破綻に導かれてる。そういったものに対しての社会的制裁を加えると。その社会的制裁を加えるので一番効果を上げるのは幹部を狙うのではなく、安倍元総理を狙うことという結論になったと理解していた」とツイッターを読む以前の山上容疑者の犯行動機の推察について語った。

 だがツイッターを読んで以降は「いろいろ書いてるのを見ると、要するにこの容疑者は社会的義憤よりは、ずっと母親を統一教会に取られたことを恨み、ねたみ、何とか母親を取り返したかった。ですから、母親の宗教活動がやんだときは本人も穏やかだったのかもしれませんけど、ひとたび活動が再開されると、一気に反社会的な活動がエスカレートしていく。常に母親への執着心、言い方を変えると母親離れできていない人格。マザコンですよね。そういった部分が結局、攻撃性に転化していったんだなって見えます。非常に幼稚なんだなと精神構造が」と旧統一教会の勧誘方法や献金手法などから制裁を加えたかったのではなく、単純に母親を旧統一教会に奪われた恨みから犯行に至ったのではとした。

 「要するに母だったり、家族だったりに言及しながら、自分が狙おうとしている対象にもお母さんだったり家族がいることをまったく配慮できない、非常に幼稚なまま、大人になった人間と逆に感じました。母を自分の元に取り戻したい、そのためには何をやってもいいと非常に自己中心的な犯行動機だなと感じます」と自分の母親が旧統一教会に奪われて恨みを抱いたにも関わらず、攻撃対象者にも家族がいることに想像ができない点を糾弾した。

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2022年7月19日のニュース