丹波義隆 父・丹波哲郎さんとの舞台共演で起きたハプニング「しばらく2人でニヤニヤニヤニヤ」

[ 2022年7月19日 14:50 ]

丹波義隆(06年撮影)
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 俳優の丹波義隆(67)が、19日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)に出演し、父で06年に死去した俳優・丹波哲郎さん(享年84)と共演した思い出を明かした。

 司会の黒柳徹子から、共演の有無を聞かれると、「あります。えらい騒ぎでした」と苦笑い。「父のせりふまで覚えなきゃいけないと思いました」と振り返った。

 丹波と哲郎さんは82年、京都・南座で上演された「河内山宗俊」で共演した。「京都の南座で、堅いところじゃないですか?それなのに、2人の場があったんですよ」。2人の間には、知られざるアイコンタクトがあったという。「おやじがニヤっと笑いかけた時は、せりふを忘れた時です。そうすると僕はそれを見て、“こうこうこう言いたいんであろう?”と言い返すわけですよ」と打ち明けた。

 ある時、逆に丹波の方がせりふを忘れた日があったという。「ニヤっと笑い返してやったんですよ、おやじに。そしたら、おやじもまたニヤっと笑い返すんですよ。しばらく2人でニヤニヤニヤニヤしていたら、しまいにはおやじが、あの南座で“…息子です”って言ったんですよ。それも時代劇ですよ?『河内山宗俊』という」。しまいには、「救いの役者が入って来たんです。そこにいてはいけないような役者が、助けに」といい、苦笑いしていた。

 せりふを覚えないことで有名だった哲郎さんだったが、丹波によると、台本をしっかり読んで臨んだ作品が少なくとも3作あったという。それは「人間革命」「砂の器」「二百三高地」。哲郎さんは普段、台本を読むことすら少なかったという。丹波は「(3作品は)家で台本があちこち移動してましたから。移動したってことは、おやじは読んでいたということですから」と明かした。

 丹波は、哲郎さんの仕事仲間からこう言われたことがあったという。「“お前のおやじはこう言ってたぞ。仕事を家に持ち込まないタイプだって。かっこいいよな、お前のおやじ”というふうに言われましたね」。すると、司会の黒柳徹子は「要するに(哲郎さんが)台本を家に持って帰らない。せりふを覚えないってことだもんね」とツッコミを入れ、笑っていた。

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2022年7月19日のニュース