石川さゆり 故郷熊本から50周年「出発進行!」、全国ツアー初日に22曲熱唱

[ 2022年3月26日 05:30 ]

熊本城と桜を背に熊本をPRする石川さゆり
Photo By 提供写真

 石川さゆり(64)が歌手デビュー日の25日、生まれ故郷の熊本で全国ツアーをスタートさせた。1973年にデビューし、歌手生活50年目に突入。今月から3カ月連続でCDをリリースするなど、挑戦的な一年にする意向で「熊本から50周年イヤーをスタートできて幸せ。故郷から出発進行!」と号砲を鳴らした。

 熊本城ホール(熊本市)のステージにあでやかな着物姿で現れた演歌の女王は「ただいまっ」と元気よく第一声。熊本での公演は19年12月に同所で開いて以来で、コロナ下では初めて。「よかね~。熊本たい」と、方言を交えて居心地の良さを表現すると、2000人から割れんばかりの拍手が湧き起こった。

 「中学生の女の子がこれからどうなっていくんだろうと思っていたのが、ついこないだのよう。ありがたく、不思議。紅白も周りが先輩ばかりだったのが、ある時に“最多出場です”と言われ、気付いたらみんな後輩になっていました」

 「津軽海峡・冬景色」がヒットした77年にNHK紅白歌合戦に初出場し、84年から昨年まで38年連続の出場は紅組では最長記録。今年もその記録を更新すべく、精力的に活動する意向で「いろんなカラーの歌をたくさん届けられる一年にしたい」と意気込んだ。

 この日リリースした50周年記念第1弾の新曲「残雪」を初披露。CMでおなじみの「ウイスキーが、お好きでしょ」、代表曲「天城越え」など22曲を披露した。来月20日に第2弾新曲「虹が見えるでしょう」、5月18日にアルバム「X―Cross 4―」と、3カ月連続のCDリリースに加え、秋には東京・NHKホールなどで記念リサイタルを開催することも発表した。

 17年3月の熊本地震の復興支援イベントでは被災した熊本城を見て涙を流した石川。復旧した天守閣を見渡し「50周年は熊本からスタートしようと思っていた。昨日(24日)は89歳の母と一緒にお墓参りに行ってお風呂に入った。今日、この故郷から50周年を出発させられて幸せです」と感慨に浸った。(飯尾 史彦)

続きを表示

この記事のフォト

2022年3月26日のニュース