BS放送で異例のSNSフォロワー数3万人超え！　BS朝日「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」の魅力

BS朝日「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」でロケを行うヒロシ　（番組公式ツイッターから引用）

　BS朝日「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」（月曜後11・00）は、BS放送で公式ツイッターのフォロワー数が3万人を超える異色の人気番組だ。

　世界の鉄道で旅をし、右も左も分からない場所に降り立ったタレントのヒロシ（50）がジェスチャーと勘だけを頼りに「地元の人に愛される駅前食堂」を探し出す。番組制作に携わるツイッター担当者は「ヒロシさんの良さが存分に出ているからこそ、多くの方に愛されていると思います」と話す。

　超ネガティブキャラのヒロシだが、担当者は「話もうまいし、腕がある」とする。「たまにバラエティーに出てきて“ヒロシです…”だけ言って終わり、みたいな使われ方をされるにはもったいない人です」。海外ロケが多く費用もかかるため、番組内のナレーションもなし。「ヒロシさんの後ろをついて回って旅しているような番組になっています」

　アポも仕込みもなく、ヒロシが思うままに動き回る。謎の路地や露店に立ち寄り、地元の人々と触れ合う。好きなように旅ができない今、番組を通じて異郷の空気を味わえる番組となっている。

　異例のフォロワー3万人超えを果たした“ツイッター術”も気になるところだ。担当者は「いい文章と写真を続けていくことが大事ですね」と語る。

　放送前に140字の文字数制限ギリギリまで詰め込んだ文章と、ヒロシのオフショットをセットで投稿。ポイントはオフショットにあるという。「再放送回もあるので、1つのロケで少なくとも200枚は撮影。ヒロシさんがスタッフとじゃれているものや、タバコを吸っているところなど…何げない表情がファンの心をつかんでいると思います」。旅のアルバムをめくるような感覚になれるという。

　コロナ禍のためロケに行けない期間が続いたが、4月からは国内編が新たにスタートする。「だからといって、これまでとコンセプトを変えるつもりはありません。一緒に旅を楽しんでいる気持ちになれれば」と笑顔。まだ見ぬ駅前食堂に出合う旅が、また始まる。