2年ぶりの有観客開催のNHK「紅白」 実施本部長「お客様は、番組に大きな力を与えてくれました」

[ 2022年1月2日 12:39 ]

<第72回NHK紅白歌合戦>紅組の優勝が決まる(撮影・河野 光希)
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 2年ぶりの有観客開催となった昨年大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」(後7・30~11・45)の第2部(後9・00~11・45)の平均世帯視聴率が34・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが2日、分かった。2019年の37・3%を下回り、2部制になった1989年以降、歴代最低の数字となった。

 2年ぶりの有観客開催となった紅白。同局実施本部長の杉山賢治氏は書面を通じて、「2年ぶりに会場にお迎えしたお客様は、アーティストの皆さん、そして番組に大きな力を与えてくれました」と振り返った。

 今回は、俳優の大泉洋、女優の川口春奈、同局・和久田麻由子アナウンサーが司会を務め、従来の「紅組司会」「白組司会」「総合司会」という呼称を全員「司会」に統一。「紅白の区別なく、すべての出場者の方を応援したいと『司会』に統一しました」とし、「2年連続司会の大泉洋さんは、持ち前の明るさと話術で司会陣をリードしていただき、川口春奈さんも初司会とは思えない落ち着きぶりで、ともにご自身のカラーを十分に発揮され、まさに一体となって紅白を盛り上げてくれました」と称えた。

 また「紅白歌合戦だけど『カラフル』。歌手のみなさんは、その『カラフル』をよりあざやかなものにして届けてくださいました。愛がいっぱい詰まった歌、魂を揺さぶられた歌、優しくも力強い歌、勇気づけてくれた歌、美しい景色との一体感、一人一人が輝いた華やかなステージ…など、それぞれの歌に込められた大切なメッセージが視聴者のみなさまの心に深く届いたと確信しております」とした。

 最後には「第72回紅白歌合戦を終えた今、改めて思うことがあります。私たちの暮らしがまた、不安という影で覆われそうになっても、『歌』がみなさんの心に光を届け続けていくと。そして、紅白歌合戦は、今後も、そんな歌の力を余すことなくお届けしていきます」とし、「改めまして、すべての出演者のみなさま、制作にあたりご協力いただいたみなさま、そして全国の視聴者のみなさまに心より感謝申し上げます」と謝意を伝えた。

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2022年1月2日のニュース