2年ぶり有観客開催「紅白」第2部視聴率34・3% 歴代最低を更新 前年から大幅6P減

[ 2022年1月2日 12:05 ]

<第72回NHK紅白歌合戦>紅組の優勝が決まる(撮影・河野 光希)
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 2年ぶりの有観客開催となった昨年大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」(後7・30~11・45)第2部(後9・00~11・45)の平均世帯視聴率が34・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが2日、分かった。2019年の37・3%を3・0ポイント下回り、2部制になった1989年以降、歴代最低の数字となった。前年20年の40・3%から大幅6・0ポイント減。40%の大台割れは19年以来2年ぶり7度目となった。

 第1部(後7・30~8・55)は31・5%(前年は34・2%)。

 個人視聴率は第1部が23・4%(前年は25・0%)、第2部が24・8%(前年は29・6%)。

 番組は同時・見逃し配信サービス「NHKプラス」でも生配信(今月7日まで見逃し配信)。スマートフォン・タブレット・パソコンからの視聴が増えた可能性もある。今回の紅白実施本部長・杉山賢治氏は「今回も地上波のみならず、BS4K、BS8K、ラジオ、そして第71回から開始したNHKプラス、多彩な接し方で紅白を楽しんでいただいたと思っております」とコメントした。

 テーマは「Colorful~カラフル~」。改修中の渋谷・NHKホールに代わり、有楽町・東京国際フォーラム「ホールA」をメインステージとして生放送。俳優の大泉洋、女優の川口春奈、同局・和久田麻由子アナウンサーが司会を務め、従来の「紅組司会」「白組司会」「総合司会」という呼称を全員「司会」に統一した。

 紅組が2年連続の優勝。対戦成績を33勝39敗とした。今回は史上初の同時優勝の可能性もあった。

 福山雅治が2年連続の白組トリを務め「道標~紅白2021ver.~」、MISIAが2年連続の大トリを務め「明日へ 2021」を歌い上げた。

 トップバッター、紅組・LiSAの「明け星」で幕開け。前半ラストは特別企画枠として俳優の松平健が大ヒット曲「マツケンサンバ2」で盛り上げた。

 中継出演が予告されていた藤井風は、故郷・岡山の実家から初出場。史上初となる「自宅出演」の後、会場に姿を現す二重のサプライズ演出で注目をさらった。さらに大トリ・MISIAの「Higher Love」のピアノ伴奏。白組と紅組の垣根を越えたコラボで締めくくった。

 デビュー15周年で初出場となったKAT―TUNの亀梨和也は「抜けたメンバー3人にも15周年で紅白のステージに立たせていただいている姿を見て何か感じてもらいたい」と脱退した赤西仁、田中聖、田口淳之介について触れる異例の発言。「歌い手」として人気のまふまふ(年齢非公表)は素顔をメディア初披露した。

 紅白をもって乃木坂46を卒業する生田絵梨花は涙。今年前期の連続テレビ小説「おかえりモネ」の主題歌を担当したBUMP OF CHICKENはドラマの舞台になった気仙沼・田中浜から「なないろ」を届けた。

 アスリートの石川佳純、女優の清原果耶、女優の小池栄子、俳優の坂口健太郎、アスリートの谷真海、劇作家の三谷幸喜氏の6人(五十音順)がゲスト審査員を務めた。

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2022年1月2日のニュース