野外フェス中止発表相次ぐ 8月ラブシャ 9月ジョイン 10月ヘス フジロック初日に

[ 2021年8月20日 18:45 ]

 新型コロナウイルス感染が爆発的に広がる中、各地の野外音楽フェスティバルが20日、相次いで今年の開催中止を公式サイトで発表した。8月27~29日に山梨県山中湖村で行われる予定だった「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2021―25th ANNIVERSARY―」(ラブシャ)、9月4~5日に北海道岩見沢市で行われる予定だった「JOIN ALIVE 2021」(ジョイン)、10月9~10日に鹿児島市桜島で行われる予定だった「THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL 2021」(ヘス)。一方、この日、国内最大級の野外音楽イベント「FUJI ROCK FESTIVAL'21」は新潟県湯沢町で開幕した。

 ラブシャは1996年にスタートし、2007年以降は山中湖交流プラザきららで開催。「ジェットコースターのように日々アップダウンする感染者数に目を向け、収束の兆しを祈り願いましたが、8月に入り山梨県、山中湖村の感染者数が大幅に増加、8月20日より山梨県および山中湖村へもまん延防止等重点措置が発令されました。現在の爆発的感染状況から、何よりも人々の健康と安全、私たちの生命を脅かすこの危機的な状況を軽視することはできないという思いから、開催を目前にしながらも断念せざるを得ないという判断に至りました」と2年連続中止の経緯を説明。「今はただただ、憎きコロナウイルスの恐ろしさを実感し、言葉では言い尽くせない悔しい思いでいっぱいです」とした。

 10年にスタートしたジョインも「岩見沢市の新規感染者数は、急速なスピードでの増加傾向が続き、1週間の人口10万人当たりの感染者数が道の警戒ステージ5と国の警戒ステージ4(爆発的な感染拡大)の基準を超え、非常に厳しい感染状況へと一変しました」と岩見沢市の要請を受け、2年連続の中止。

 18年にスタートしたヘス(HESTIVAL)は桜島の火山灰を指す鹿児島弁の「へ」と「FESTIVAL」をかけた造語。「新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、協議を重ねた結果、2021年度の開催中止を決定致しました」と2年連続の中止を決断した。

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2021年8月20日のニュース