海老蔵 巡業公演で7役早替わり 10年目を迎え「意義のあること」

[ 2021年8月20日 22:02 ]

「秋の特別公演 古典への誘い」の会見を行った市川海老蔵
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 歌舞伎俳優・市川海老蔵(43)が20日、都内で巡業公演「秋の特別公演 古典への誘い」(全国16会場・20公演、9月4~27日)の取材会に出席した。

 演目は「三升先代萩」で、7役の早替わりに挑戦。「巡業の中で7役やるので、劇場も変わり走る動線も異なる。歌舞伎的な2次元の平面の演出でどこまでやれるのか」と見どころを紹介した。

 日本の伝統芸能を広く伝えるために始めた公演で、今年で10年目。昨年に「十三代目市川團十郎白猿」を襲名予定だったがコロナ禍で延期に。「本来だったら襲名をしていて、一区切りで公演をやめていた可能性もある。さまざまなことが起こっている中で、10年目をできることは意義のあること」と語った。

 また東京五輪の開会式では「暫」を披露し話題を集めた。その時の心境を求められると「大変光栄なこと」としみじみ。「五輪の反対意見もあり、やらなきゃいけないと思っている方もいる中、そこに参加したのは複雑ではあった。もろ手を挙げて喜べることではなかった」と率直な思い。それでも「歌舞伎俳優として日本の文化を世界、日本の方々に見てもらう機会をいただいた。伝統文化に携わる1人として大きな仕事だった」と振り返った。

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2021年8月20日のニュース