藤井王位 初防衛へ王手 140手で豊島竜王撃破、会場変更も安定

[ 2021年8月20日 05:30 ]

王位戦第4局に勝利し、初防衛に王手をかけた藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王位(19)=棋聖と2冠=が豊島将之竜王(31)=叡王と2冠=の挑戦を受ける第62期王位戦7番勝負第4局は19日、大阪・関西将棋会館で2日目が指し継がれ、後手藤井が140手で勝利した。対戦成績を3勝1敗とし、現在2勝1敗の叡王戦5番勝負とともにダブル王手をかけた。両者は最大12局のダブルタイトル戦の最中。

 「王の堅さに差がある。自信がなかった」。中住まいと相手の菊水矢倉。陣形に雲泥の差があったが98手目、飛車を入手し「指しやすくなった。次局が来週あるのでしっかり準備したい」。24日から徳島市での第5局を見据えた。

 豊島が藤井戦の先手番で過去3戦全勝の相掛かりを繰り出した。藤井はここ2年の王将戦挑戦者決定リーグなど、重要対局で屈してきたが、初対戦から6連敗した対戦成績も6勝8敗まで戻した。佐賀県嬉野市で予定された今局は、記録的大雨による避難指示の発令状況を受けて変更された。自然災害による会場変更という異例の措置を受けてもその安定感は不変だった。

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2021年8月20日のニュース