内田也哉子さん、樹木希林さんから受け取った命のバトン なぜ9月1日?病室から伝えようとしたこと

[ 2021年3月8日 19:48 ]

内田也哉子さん
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 エッセイストの内田也哉子さん(45)が7日放送の文化放送「志の輔ラジオ 落語DEデート」(日曜前7・00)に出演。母で女優の樹木希林さん(享年75)から受け取った“命のバトン”について語る場面があった。

 落語家の立川志の輔(67)は、内田さんと希林さんの共著「9月1日 母からのバトン」を紹介し、「9月1日のことに、気がいっていらっしゃるお母さんのすごさっていうか、あの忙しさでね…」と深く感銘を受けたという。

 内田さんは「なぜ9月1日というと、日本では夏休み明けの新学期が大体9月1日前後で。いじめとか色々な理由で『学校に戻りたくない』という子どもたちが自殺をしてしまう率が最も高い日なんですね」と説明。

 「母が亡くなる2週間前でした、病室から窓の外を見て『きょうは9月1日だから。死なないで、死なないで…』って言っていて。最初、私は『薬の影響で意識がもうろうとしたのか…』と思っていたら、とんでもなくて。9月1日はたくさん子どもが命を断つ日。でも、自分は今まさに死が目前にあることがわかっていて。これからが未来の子どもたちが、なんでわざわざ死を選ばなきゃいけないのかなっていうもどかしさを、伝えようとしていて」。

 「そのときに私も恥ずかしながら、初めてその現状を知って。亡くなったあとにこのバトンを受け取って、当事者の方とかNPO法人の方とか、フリースクールとか、色んな不登校にまつわる、世界中の方と取材して本ができたんです。母が最後に残した仕事だと思って」と、執筆した経緯を語った。

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2021年3月8日のニュース