桑田佳祐「SMILE」初披露 ジャズ聖地からアスリートへエール 初ソロ配信24曲ライブ

[ 2021年3月8日 05:30 ]

計24曲を熱唱した桑田佳祐
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 サザンオールスターズの桑田佳祐(65)が7日、東京・青山のブルーノート東京で初のソロ配信ライブを行った。民放の東京五輪関連番組などで使われている最新曲「SMILE~晴れ渡る空のように~」を初披露。新型コロナウイルスの影響で延期された東京五輪を目指すアスリートへエールを送った。

 ジャズの聖地として知られるブルーノート東京。桑田も何度も足を運び、ボブ・ジェームス(81)、セルジオ・メンデス(80)といった世界的スターを見てきた場所だ。「上がるのが本当に憧れだった」というステージから、完全生演奏のジャジーなライブを届けた。

 「SMILE…」は終盤へと向かう15曲目。東京五輪を盛り上げるため民放5局が手を組んだ共同企画「一緒にやろう」の応援ソングとして制作。昨年1月に発表したが、コロナ禍で五輪が延期。CD発売や配信もされておらず、人前で歌うことも、これまで一度もなかった。

 桑田は「皆さんがコロナ禍でも“元気になれそうな気がする”と言ってくれてありがたい。アスリートの皆さんにも我々のエールが届くように初めて歌わせていただきます」。アスリートはもちろん、コロナ禍を生きる全ての人の背中を押すような曲。全国のファンをスマイルにさせる熱唱だった。

 ライブタイトルは「静かな春の戯れ」。本来ならば、8日に首都圏1都3県に発令中の緊急事態宣言が明けるはずだった。今回のライブは、コロナ禍で閉塞感が漂う世の中を音楽の力で明るくしたいと企画。ライブの原点であるライブハウスに返って、たとえ無観客だとしても人肌が感じられる距離感で音楽を聴かせたいと、今回の会場を選んだ。

 苦境は続くが、桑田は「素敵な春を迎えられるように」と願いを込めて24曲を歌唱。最後はファンやスタッフの健康、そしてコロナの収束を願った「明日晴れるかな」で締めくくった。

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