橋下徹氏 「GoToか五輪か」議論に異議「東京で放映されると東京の状況で判断される」

[ 2021年2月26日 13:37 ]

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が26日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)にリモートで生出演し、25日の同番組での「GoToトラベル」キャンペーンと東京五輪・パラリンピック開催の是非をめぐる議論について私見を語った。

 前日の放送では、政府が「GoToトラベル」の段階的な再開を検討していることについて、タレント薬丸裕英(55)が「いろんなことを考えたら、もっと後ろにGoToを持っていかないと」と発言。リモート出演した愛知医科大額病院の三鴨廣繁医師は「GoToトラベルかGoToオリンピックかどちらかしかないと思う」と語っていた。

 放送を見ていたという橋下氏は、「昨日の『バイキング-』を見ていて、いち地方の人間からちょっと感じたところがある」と前置き。「東京の方々(出演者)は、オリンピックをやることが前提。その中で気になったのは、『オリンピックをやるのならGoToは止めるべきだ』という意見」と感想を語った。

 26日の番組では冒頭から、島根県内での東京五輪の聖火リレーの中止検討を表明した同県の丸山達也知事が、25日に自民党の竹下亘元総務会長と都内で会談したニュースを伝えた。橋下氏は「地方で感染者数が少なくて、死亡者数も少なくて…島根なんてそうなんです。東京以外のところで感染者数が落ち着いて、病床ひっ迫がかなり軽減されているところがたくさんある。地域ごとに経済活動を再開していく、地域ごとにGotoをやっていく…もっときめ細やかにやっていくべきだと思う」と、GoTo再開に条件付きで賛成した。

 コロナの感染状況は各地域で違うが、放送では“東京の人”の視点で話が進んでいたことを橋下氏は指摘。「どうしても東京の放送局で放映されてしまうと、東京の状況でみんな判断していくので、そこは島根県からすると『東京のことばかり言い過ぎなんじゃないの?』という気持ちが出ているなと気がした」と話していた。

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2021年2月26日のニュース