橋下徹氏 大阪府知事時代の「ぼったくりバー」発言の真意「地方の知事が東京に声を届けるのは難しい」

[ 2021年2月26日 12:55 ]

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が26日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)にリモートで生出演し、知事時代に話題になった破天荒発言の理由を明かした。

 番組では、島根県内での東京五輪の聖火リレーの中止検討を表明した同県の丸山達也知事が25日、自民党の竹下亘元総務会長と都内で会談したニュースを特集。知事時代に政府と多くの折衝を経験してきた橋下氏は、「地方の知事が東京に声を届けるのってすごく難しいんですよ」と、地方自治体知事ならではの苦労を明かした。「大阪の吉村(洋文)知事は、連日いろんな東京のメディアに出ていますけども、あれは例外。顔がいいから出まくってるんです。僕はまったく呼ばれなくて」とも語った。

 そんな中、橋下氏が取った手段が、多少乱暴にもとられる発言をすることだった。「普通は地方の知事の声なんていうのは、東京のメディアは取り上げてくれない。僕が取り上げてくれるために何をやっていたかというと、『頭がおかしいんじゃないか?』という発言をすると取り上げてくれる」。09年に国の直轄事業の負担金で数百億円の請求が来た際には、「ぼったくりバーだ」と発言。文部科学省と対峙(たいじ)した際には「『文部科学省のアホ、ボケ、カス』と言うと取り上げてくれる」と説明した。「『橋下、頭おかしいんじゃないか?』というような感じで取り上げられるんですけど、非常に大きいこと」と、政府に声を届けるために選んだ“作戦”だったことを告白した。

 そんな橋下氏にとって、丸山知事の手段は「上品にやってしまっている」と映るそうで、「ある意味きれいなやり方ではあるけど、まだ(世論が)島根県を応援、という気持ちにはなっていないから、竹下さんはかなり強気になってる」と2人の力関係を解説。「最終的には政治的なぶつかりで決めるしかない。力関係で。国民がどっちを支持するかということです」と私見を語った。

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2021年2月26日のニュース