作曲家の服部克久さん死去 83歳 テレビ創生期から活躍「ミュージックフェア」など手掛ける

[ 2020年6月11日 16:27 ]

死去した服部克久さん
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 日本を代表する作曲家の服部克久(はっとり・かつひさ)さんが11日午前8時42分、心不全のため都内の病院で死去した。83歳。東京都出身。

 国民栄誉賞を受賞した作曲家の服部良一さんの長男として生まれた。パリ国立高等音楽院で音楽を学び、テレビの創生期から活動を開始。日本テレビ「サンデーダーク」、フジテレビ「ミュージックフェア」などの音楽を手掛けた。

 1983年に「音楽の自然食」をテーマにしたインストゥルメンタルアルバム「音楽畑」シリーズの発売をスタート。90、98年と2度の日本レコード大賞企画賞を受賞した。昨年9月発売の22作目「音楽畑22 The Final?」には、克久さんと長男で作曲家の隆之氏(54)、孫娘でバイオリニストの百音(もね、20)の服部一家3世代が初共作した「ル・ローヌ(河)」が収録された。3人でのレコーディングを終えた克久さんは当時、スポニチ本紙の取材に「孫も息子も一緒で楽しかった」と嬉しそうに話していた。

 TBS「ザ・ベストテン」のテーマ曲をはじめ、NHK連続テレビ小説「わかば」や、フジテレビのアニメ「トム・ソーヤーの冒険」、福島・新潟競馬場のファンファーレなど、幅広いジャンルに音楽を提供した。編曲家としても活動し、谷村新司(71)のヒット曲「昴―すばる―」を手掛けた。

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2020年6月11日のニュース