志村さん初主演映画代役に沢田研二 親交40年超「やり遂げる」 山田洋二監督「完成させることが供養」

[ 2020年5月16日 05:31 ]

山田洋次監督らスタッフ一同が志村さんにあてたメッセージビジュアル
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 志村けんさんが主演予定だった山田洋次監督(88)の最新作「キネマの神様」で、志村さんの後任を沢田研二(71)が務めることが決まった。松竹が15日に発表した。テレビやラジオ、舞台などで志村さんとの共演も多かった沢田は「やり遂げる覚悟」と決意のコメント。天国の志村さんから「ジュリーなら“だいじょうぶだぁ”」の声が聞こえてきそうだ。

 新型コロナウイルス感染による肺炎で3月29日に70年の生涯を閉じた志村さん。「鉄道員」以来21年ぶり、しかも初主演となる映画に「緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのを楽しみにしています」と準備を進めたが、コロナ感染で出演を辞退。その後に飛び込んできた悲報は列島に衝撃を走らせた。

 山田監督のショックも大きく「言葉を失うほどの衝撃」と言うのが精いっぱい。政府による緊急事態宣言も出て、代役選びも進まなかったが、「完成させることが志村さんへの供養になる」と再始動を決めた。

 バトンを託されたのが、同世代で、40年を超える親交があった沢田だ。かつては志村さんと同じ事務所に所属し、TBS「8時だョ!全員集合」やフジ「ドリフ大爆笑」にゲスト出演。ヒゲダンスなどでお茶の間を沸かせた。01年からはラジオ番組「ジュリけん」でジョイント。03年夏には久世光彦氏演出の舞台「さあ、殺せ!」で共演している。

 二枚目スターと天下のコメディアン。若き日の志村さんがジュリーに扮装して披露したコントは「似ている」と評判を呼んだ。オファーを快諾した沢田は「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」と意欲満々。志村さんが所属したイザワオフィスの井澤健社長も「長年親交のあった沢田研二さんがご出演されると聞き、志村けんも大変喜んでいると思います」と期待をにじませた。

 作品は映画を介して壊れかけた家族が再生していく姿を描く。房俊介プロデューサーは「山田監督は“沢田さんならば、別なゴウちゃん(主人公)の魅力を引き出してくれると確信しています”と話している」と監督の言葉を代弁した。

 《来年公開へ 菅田将暉と“2人1役者”》「キネマの神様」は原田マハさんの同名小説が原作。映画とギャンブルが大好きなダメ親父のゴウが主人公で、若き日を菅田将暉(27)が演じ、ダブル主演で“2人1役”に挑む。沢田の映画出演は06年の「幸福のスイッチ」以来14年ぶり。山田作品となれば82年「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」以来38年ぶりとなる。当初は松竹映画100周年記念として12月公開を予定したが、コロナ禍の影響で延期。撮影再開はなお見通せないが、来年の公開を目指す。

 《コロナ闘病も…力尽く》志村さんは3月17日に倦怠(けんたい)感を訴え、19日に発熱、呼吸困難の症状が出た。20日に救急搬送された都内の病院で重度の肺炎と診断され入院。23日にコロナ感染が判明した。その後、別の病院で人工心肺装置(ECMO)による治療を受けたが、29日深夜に帰らぬ人となった。感染予防の面から兄・知之さんら家族もみとることができず、死後も対面できないまま荼毘(だび)に付された。

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