ポニーリーグ

滋賀ポニーGlowは多角的な視点で運動能力向上目指す 小寺代表「1分1秒でも長く野球を」

[ 2022年3月1日 05:30 ]

 「月刊ポニーリーグ2月号」は関西連盟に新規加入した滋賀ポニーGlowベースボールクラブと、高松LTSポニーの2チームを紹介する。ともに経験豊富なスタッフが指導にあたり、選手たちの身体能力と潜在能力を引き上げることに力を注いでいる。

 関西連盟に、新たな顔が加わった。滋賀ポニーGlowベースボールクラブ。県内で初のチームは、昨年5月に産声を上げた。多種多様型育成スポーツクラブ「JOY DREAM CLUB」の代表で、指導に携わる小寺学氏が新加入への思いを明かした。

 「ポニーは子供たちが主役です。他の硬式団体ですと勝敗にとらわれる部分もでてきますが、ポニーならリエントリー制度があり出場機会を多く確保できる。みんなに試合を経験してもらいたいですし、そこから学ぶものは多いと思います」

 小学1年から中学3年生まで、女子2人を含めた21人が所属。うち中学生は10人を数える。一つの野球チームとしては大きな年齢差があるが、独自の指導メソッドがそのことを可能にする。

 「個人的にプログラムを組んでトレーニングしていきますので練習方法を考えることは苦になりません。小学生が公式戦に出ることはできませんが、相手チームの方に事前にお断りした上で練習試合には出場させていただいております」

 入部の際はもちろん、チームは定期的に長短距離のタイムや、ラプソードを用いて投げる能力を数値化。正しい走り方を各選手に伝えるだけでなく、バドミントンやフットサルもメニューに加え、多角的な視点から選手の運動能力を引き上げることに注力する。

 「筋力、パワーがある子はたくさんいるのですが、野球の動きしかできない子があまりにも多い。これでは伸びしろも少ないですし、上のステージでトレーニングの強度が高まるにつれてケガのリスクも高まってきます。この時期に正しい体の使い方を学ぶことができれば、自然と野球のパフォーマンスも上がってきます」

 小寺氏は名門・比叡山(滋賀)の硬式野球部OB。中学時代は二遊間を守れる内野手として活躍したが、入学直後に右膝を痛めてしまい、選手としては完全燃焼できなかった。同校卒業後は専門学校に進学し猛勉強。そこで得た専門的な知識、最先端のトレーニング方法を還元することで、指導者として多くのプロ野球選手を輩出してきた。

 「一人でも多くプロに行かせたいのと、子供たちには1分1秒でも長く野球を続けられる環境をつくってあげたいですね」

 早ければ今春から関西地区予選に参加する見込み。高い身体能力を備えた選手たちの戦いぶりに注目だ。

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