ポニーリーグ

月刊ポニーリーグ12月号㊦ 保護者負担軽減、受動喫煙対策を強化

[ 2021年1月11日 05:30 ]

 『保護者負担軽減』

 野球離れの一因とされている「保護者負担」の軽減へ向け、一つの決断を下した。将来的な施策として、地方大会の準々決勝以下と全国大会の2回戦以下における審判2人制採用と場内アナウンス廃止を決定。2人制については、試験運用的に21年度の1年生大会で実施する。

 ポニーリーグへの新規加盟が増えつつある中で、多くのチームは他団体に比べて「保護者負担」が少ないことを利点に挙げている現状がある。「時代のニーズにわれわれ、協会側も合わせていかなければいけない。各チームが何を求めているのか、向き合った上での施策です」と那須事務総長。今後は2人制の審判講習会を随時開催し、数年後の完全運用を目指す。

 『受動喫煙対策』

 次年度に向けて、協会・連盟が主催・共催する大会開催会場敷地内では、完全禁煙を指向する。

 「選手たちの健康を守るための対策として、主催試合をする際、喫煙場所を必ず敷地内の一番遠いところへ設けます。選手の動線に入らないところを考えています。PART1での反省を踏まえ、積極的に取り組んでいきたい」

 那須事務総長の言葉には自然と熱がこもった。常設の喫煙所を設けることが難しいケースでは、四方を囲んだ専用のテントを設置することも検討。選手たちに「受動喫煙をさせない、たばこを吸う姿を見せない、たばこのにおいを嗅がせない、たばこを吸いに行くと感じさせない」という4つの「ない」を不退転の決意で実現する。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る