ポニーリーグ

月刊ポニーリーグ12月号㊤ PARTⅠを総括 球数制限新ルール適用で故障軽減に効果

[ 2020年12月8日 09:40 ]

コロナ禍前の全国大会開会式
Photo By スポニチ

 記者会見の冒頭では、昨年10月に制定された「PART1」の総括があった。

 【投球数制限】
 これまでも他団体に先駆けて独自の球数制限を導入してきたが、さらに踏み込む形で「1年生は1試合60球、変化球禁止」「2年生は1試合75球」「3年生は85球」と新ルールを適用した。これにより従来は2投手でまかなっていた公式戦1試合を、3投手を必要とするケースが増加。連日開催される全国大会では「4人が必要になってくる」(那須事務総長)とした。

 コロナ禍により大規模な肩、肘の集団検診は見送られたが、主要大会を終えた5チームの検診を実施したところ、大半の選手が学童期に発症した肩、肘の故障に回復傾向が見られたという。各チームとも複数投手の育成に着手。こちらも一定の評価を得られたことで、来年度以降も実施されることが決まった。

 【国際標準バット】
 投手の危険防止のため低反発の当該バットが導入された。飛距離が出ないことに着目されがちだが、しっかりとしたスイングで芯をとらえた打球は従来のバットと遜色なし。威力のないゴロは内野手の守備向上にも効果が見られ、1年生大会では継続使用される。

 【イエローカード】
 今年度の公式戦では3件が確認されたが、いずれもコロナ禍による声援自粛違反に対するものだった。指導者による罵声で該当するケースはなく、こちらも運用を継続する。

 【喫煙場所の確立】
 受動喫煙防止対策、青少年の健全育成対策として取り組んだが、厳格運用には程遠く、次年度に向けて多くの課題、改良点を残した。そのことから、より厳格な対策を講じ、徹底した分煙化を行うこととする。 

続きを表示

バックナンバー

もっと見る