ポニーリーグ

奈良ポニーFOD 初陣飾る 主将・森井大&切り込み隊長・藤本「絶対に全国へ」

[ 2020年7月27日 22:15 ]

ポニーリーグ全日本選手権関西地区予選第2日第1試合 ( 2020年7月18日    京都ポニーグラウンド )

奈良ポニーの森井大主将(右)と藤本
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 中学硬式野球・ポニーリーグに今季から新加入した奈良(FOD=フィールド・オブ・ドリームズ)が初陣を飾った。堺・京都連合ポニーとのリーグ戦初戦に臨み、6―4で逆転勝ち。チームをけん引したのは、2人しかいない3年生だった。

 「絶対にランナーを還そうと思っていました。(初回の左前打とあわせ)得意の流し打ちが2本出たので良かったです」

 1番捕手でフル出場を果たした藤本大輔は、そう声を弾ませた。4―4で迎えた6回1死三塁。1ボールからの2球目をとらえると、中堅左への犠飛となり勝ち越しの5点目を奪った。2回のバント安打も合わせると2安打2盗塁2打点。チーム随一の走力を誇る切り込み隊長が、十二分に役割を果たした。

 「いきなりの試合だったので不安はありましたが、みんなしっかり動いてくれていたと思います」

 主将の森井大成は、安堵の表情を浮かべた。2番として二つの犠打を成功。左翼の守備位置からはチーム全体を見渡し、ナインに声をかけ続けた。

 二人三脚でチームを引っ張ってきた。昨夏の新チーム結成時には、部員がわずか9人。練習試合を組むことすらままならなかったが、それでも気持ちを切らさず練習に明け暮れた。「(引退した)上級生にも助けてもらったし、後輩もよくついてきてくれている」。藤本が感謝したように、小所帯ながらチームワークは抜群。昨年冬にはポニーリーグへの加盟も決まり、さらにモチベーションは高まった。

 初回に2点先制されたが、2回にすぐさま追いつくと、その後は機動力を駆使した着実に加点。5―4の7回には森井奏太(2年)の三塁強襲安打で、貴重な追加点を奪った。「どんな形でも踏ん張って勝てたことが大きい」。PL学園で甲子園出場経験を持つ堀泰人監督は大きく頷いた。

 連戦となる19日は強豪・京都ポニーと対戦する。「絶対に全国に出たいと思ってやっています」。2人の最上級生は声を揃え、9月の全日本選手権大会出場を見据えた。

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